寿貿易株式会社 株式会社メカニクス
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札幌工場 作業日誌

メカニクス札幌工場では、お客様からご注文いただいた機械やその付属品を厳重に検査・調整のうえ、お届けしています。このコーナーでは、日頃の作業で感じたこと、出荷前検査で発生した問題やエピソードなどを都度ご紹介したいと思います。

<振止の芯ずれ> 2005.12.02

旋盤やフライス盤の機械本体については各機種とも、弊社が独自に作成した検査表に基づき出荷前検査を厳格に実施しますが、一部のアクセサリー類は、目視チェックと簡便な検査のみを実施しています。旋盤作業において、長尺物の切削時に使用される固定振止・移動振止の従来の検査内容は、目視チェック、爪の動きのチェック、旋盤のベッドに載せて異常がないかなどを中心に調べていました。ところが以前、あるお客様から、固定振止の各爪を閉じた時、3本の爪の中心と旋盤の芯との間に数ミリのズレがあるとのご指摘がありました。以後、振止については必ず芯ずれをチェックし、必要に応じて調整することにしました。固定振止・移動振止の芯ずれの許容誤差は、機械本体の精度に比べればあまり厳しくはありませんが、ミリ単位で芯ずれしている振止は、やはり修正が必要です。検査を強化した結果、修正が必要な振止が時々見つかっています。このような振止は、フライス加工とキサゲを併用して直します。結構手間のかかる作業です。

FL350E固定振止をフライス盤で修正中
FL350E固定振止をフライス盤で修正中

<再び、当りはずれの大きいFM80E> 2005.10.31

XYテーブルの調整は決して楽な仕事ではありませんが、工場としては絶対妥協できない程ひどい機械が出てくれば、歯を食いしばってキサゲをかけるしかありません。手間はかかりますが、この種の作業を何台か経験するうちに、幸か不幸かすっかり慣れて、作業も早くなりました。こうして、このロットの機械は自分たちなりに満足の行くレベルに再調整し、無事お客様にお納めすることができました。なんとかやり遂げたという満足感でいっぱいになりました。これで、一段落、ほっと一息です。
数日後、新しいロットのFM80Eが工場に入荷しました。工程上、入荷したすべての機械をその場で確認することはできませんので、通常はまず、数台をサンプリングして、開梱・チェックしています。今回のロットについては、2台だけ開梱して確認作業を実施しました。
誤解のないように申し添えますと、この確認作業はいわゆる出荷前検査ではなく、工場での受け入れ検査です。お客様に出荷する前の開梱・検査および調整作業は、すべての機械が対象となります。
2台を作業場の中央に並べて、まず外観のチェックです。輸送途上での破損はないか、使用部品に変更がないか(実は輸入機は部品の変更が事前の通告なしに、頻繁に行われるため、悩みの種になっています)、欠品がないかなどを確認します。これが終わると、日頃の作業から気になるところを見ていきます。問題のXYテーブルの動きは、まだ若干問題があるものの、前のロットに比べずっとよくなっていました。「うん、これならあまり苦労せずに出荷前検査ができる」と内心喜びました。他のスタッフにもみてもらい、まあ大きな問題はないだろうということになりました。ところが、Z軸(主軸の上下)のハンドルをまわしてみて唖然としてしまいました。なんと、ヘッドの上下の動きが、コラム(柱)の下の部分では極めてスムーズなのに、上のほうでは固くて動きが非常に悪いのです。2台とも同じ状態です。「XYがよくなったと思ったら、今度はZか。まるでモグラ叩きだね。」 Z軸の動きの調整には、一旦ヘッドを取り外す必要があり、XYテーブルの調整より厄介です。こうして今、以前にも増して、FM80Eの出荷前検査で悪戦苦闘させられています。
<当りはずれの大きいFM80E> 2005.09.02

FM80Eはネットショップだけで販売している機種で、弊社で扱っているフライス盤の中で最小のものです。最小ではありますが、XYテーブルを始め、機械各部には鋳鉄が使用されており、小さいわりには頑丈な機械です。よくホームセンターで見かけるアルミ製のミニフライス盤と比較検討されるお客様がいらっしゃいますが、これらとは全く次元の異なる機械であることを付け加えておきたいと思います。
他の機種同様、FM80Eも札幌工場で入念に整備した上で出荷していますが、これほど当りはずれの大きい機械はありません。あまり手を煩わせることなく、スムースに整備が進む機械があると思えば、テーブルのXY各軸の動きが極めて悪く、キサゲで直さざるを得ない機械もあります。一言でキサゲといいますが、それを行うためにテーブルを分解する必要があり、相当手間がかかります。原則としてBタイプでは、ここまではしないのですが、出荷前検査段階で「いくらなんでもこれはひどい」というものが出ると、特例的にBタイプでも手直しをすることがあります。これらが同じロットの機械に出てくるのです。
FM80Eは最も小さいフライス盤であると同時に、もっとも安いフライス盤でもあります。それなのに、上記のようなひどい機械が発見されて、手直しをすると利益は瞬間に吹っ飛びます。FM80Eの整備では、変な機械が出るたびに大きなため息が工場内を包みます。
※現在BタイプはMSタイプに呼称が変更されています。

テーブルを分解調整中
テーブルを分解調整中

<日本製・台湾製・中国製・ドイツ製・・・札幌製> 2005.08.27

自動車や家電などで顕著なように、いわゆる“Made in Japan”の製品は高品質の代名詞になっています。工作機械も、日本製は世界一だといわれています。このため、私たちのお客様でも機械の製造国名を気になさる方がたくさんおられます。先日もある取引先より、個々の機械の製造国を教えてほしいとの依頼がありました。しかし、最近はこれに答えるのが非常に難しくなってきました。別に、製造国を隠したいからではありません。実際、弊社では問い合わせがあればありのままに答えています。問題は、大半の機械について、一概にXX国製といえなくなっているということなのです。
L150Newの製造国といわれれば日本製と回答します。これは事実です。でも、L180Vはといえば、「ベースマシンは中国製ですが、日本製の部品も多用しておりまして、精度調整も日本で実施しております・・・えっ? 結論としてどこ製かって? はい、結局、中国と日本の合作みたいな機械になります」てな具合で、はっきり回答できなくなっているのです。実際L180Vのコストの半分以上は日本で発生しています。ただ中国製といったら実態にそぐわないし、かといって日本製といえばこれも嘘になります。L943E万能工作機械(ミーリングアッタチメント付き)に至っては、事態はさらに深刻(?)です。「旋盤のベースマシンは台湾製部品を多用していますが・・・・精度はL150Newよりも厳しい基準で日本国内で調整しております・・・ミーリングアタッチメントはドイツ製で・・・これも日本で手を加えていますし、コストの7割は日本で発生しています」
事態をさらに複雑にしているのは、国内で調達する部品の製造国です。L943V-INVというインバータ付きの機械があります。インバータやモータは日本の有名メーカ製で、これらは当然日本で製造されていると固く信じられていますが、実は東南アジアの現地工場製だそうです。日本メーカの現地工場だから問題はないとは思いますが、ますます、製造国を言えない状況になっています。
件の取引先にこのあたりの事情をありのままに説明したところ、「結局、もともと外国で製造された機械でも、札幌工場で大事な作業を実施した上で出荷しているわけだから、札幌工場製ということにしましょう」という結論に落ち着きました。
でも、そういわれると弊社の機械はすべて札幌工場で手を加えていますので、どの機械も札幌製ということになってしまいます。もともと輸入機ながら、堂々と札幌製と胸をはれる機械もありますが、札幌製を強調するとお客様をミスリードする恐れのある機械もあります。そこで、弊社では、製造国にかかわらず、品質を基準として、高級機を「メカニクスシリーズ」、普及機を「ショップエースシリーズ」、廉価機を「FL・FMシリーズ」と3つのグレードに分けました。国産だから全ての部分でよい製品だとか、輸入品だから全て悪い製品とはいえない時代になりました。 製造国に左右されずに用途やご予算に合わせて、どうか最適の一台を選択していただきたいと思っています。私たち札幌工場は、少々問題のある輸入品も手塩にかけて命を吹き込み、よりよい状態でご提供できるよう日々努力しております。

輸入されたL180Vのベースマシンは、札幌工場で一旦バラバラにされたあと、丁寧に組み上げられます。
輸入されたL180Vのベースマシンは、札幌工場で一旦バラバラにされたあと
丁寧に組み上げられます。

<FM140のウォームギア> 2005.07.07

小型フライス盤FM140M18Aフライス盤の廉価版です。このモデルも台湾製で1980年代から販売を続けている超ロングセラー商品です。もちろん、その間に数々のマイナーチェンジや品質改善を繰り返しつつ今日に至っています。このモデルは比較的安価で操作性に優れ、しかも機構が単純で故障も少ないということで、欧米でも広く使われています。また、これのコピー機や類似機も多数出回っているようです。
M18Aは札幌工場でしかるべき精度調整を実施していますが、FM140は基本的に動作確認のみを行って出荷しています。動作確認のみといっても、モータの回転テストをはじめ、テーブルの動きやヘッドの上下送りなどは確認し、必要に応じて調整もします。
先日、出荷前検査を実施したFM140ではこんなことがありました。いつものように、輸入梱包を解き、当社独自の検査表に従ってテーブルなど各所のチェックを始めました。テーブル関係のチェックや調整が終わり、ヘッドに向かって右側にある上下送り用ハンドルに手をかけた時です。「あれ?ハンドルが全然動かない」ヘッドがクランプされているのかと、クランプボルトを確認しましたが、ボルトはちゃんと緩んでいます。グリスが固まってどこかに付着しているのかと調べてみましたが、それもなし。やむを得ず、ハンドルの取り付け部分を分解してみました。驚いたことに、内部に組み込まれているウォームギアの歯の一部が欠けていることが判明しました。台湾メーカが、気づかずに不良ギアを組み込んだものなのか、歯が欠けている(または欠けそうになっている)不良部品であることを知りながら組み込んだのか(このような確信犯的なケースも残念ながら皆無ではありません)はっきりはわかりません。 或いは、ウォームギアとラックとの噛み合わせを調整せずにただ組み付けた上、無理やりハンドルを回して、ギアを破損させたのかもしれません。輸入機械を扱っていると、出荷前検査における不具合部品の交換は日常茶飯事ではありますが、ウォームギアの歯欠けは初めての経験です。結局、このロットでは合計3台のウォームギアに歯欠けが認められました。
例によって、メーカに改善を求めましたが、このような要望が現場の職人さんに徹底されず、台湾からの輸入機械の品質向上がなかなか進まない現状に苛立ちを覚えます。

出荷前検査で見つかったFM140の破損ウォームギア
出荷前検査で見つかったFM140の破損ウォームギア

<20年以上前に販売した輸入機械を修理しました> 2005.05.21

寿貿易はかつて、アマチュア用工作機械の世界的メーカだったオーストリアのエムコ社の日本総代理店でした。アマチュア用の工作機械というのは、寿貿易がエムコ社の製品を紹介するまで、日本には存在しませんでした。そういう意味で、エムコ社の小型工作機械が、日本のホビーユーザーに与えたインパクトは計り知れないものがあります。寿貿易は、日本総代理店だった約20年間にエムコ社製品を数万台販売しました。 販売台数が多かったため、今でも、ちょっとした修理やスペアパーツの注文が舞い込みます。しかしながら、販売後20年以上経過しているものが大半である上、当のエムコ社自体がこの種の機械ビジネスから撤退しているため、これらの注文に100%応えられる状況にはありません。それでも、可能な限りの対応はさせて頂いているという自負はあります。現に、一部の部品をいまでも在庫し、いつでも出荷できる態勢を整えております。20-30年も前に販売した機械のフォローをここまでやっている会社は、日本では極めて珍しいのではないかと、我ながら感心しています。
先日もあるお客様(学校)より、20年以上前に販売したエムコ社製の旋盤、マキシマット・スーパー11の修理依頼が入りました。マキシマット・スーパー11というのは、現在のUSL6AやL260に匹敵する機械です。依頼を受けて、まず現地で機械の状況をチェックしました。現物をよく見てみると、一部の重要部品が欠落しており、これらの部品はどれも新規調達が不可能なものばかりでした。このため、「完全修復ではなく、とりあえず旋盤として使用できる状態に復元する」という条件で修理を請け負うことにしました。このような修理は、現地ではとても無理ですので、札幌工場に運びこむことになりました。こうして20年前の古びた旋盤が札幌工場にやって来たのです。
工場の現在の技術者たちは、この旋盤を見るのはこれが初めてです。それでも旋盤ですから、みれば大体の見当はつきます。長年の経験と勘を頼りに、修復作業に取り掛かりました。 今回ラッキーだったのは、作業前に倉庫で古い部品を探したところ、この機種用の純正部品や類似機種の古い部品がいくつか見つかったことです。これらを、手直ししつつ、また、簡単な部品は新たに作り、組み付けていくうちに何と完全に修復できてしまいました。依頼されたお客様のご予算も限られていますので、再塗装などはしませんでしたが、各部の送りの動きを調整した上で、きれいに掃除したら、20年前と全く同じように動く旋盤に甦ったのです。
修理を依頼される古い機械がこのようにすべてうまくいくことはまれです。 今回は非常にうまくいったので、皆で祝杯を挙げました。

修理前 修理後
修理前
修理後
旋盤の後部に取り付けられているミーリングアタッチメントは今回の修理対象外です。  

<コレットにも意外な不良品> 2005.04.23

FM100FM80Eに使用する直装式コレットも台湾や中国から輸入しています。 直装式コレットとは、コレット自体がMT3やMT2のテーパになっていて、フライス盤の主軸に直接装着できるようになっているタイプです。コレットをただ主軸に差し込むのではなく、主軸の上方から引きねじ(吊り棒)で引っ張り上げるようになっています。
コレットを工場で検査するとなると、精度面に目が行きがちですが、それ以外にも意外な不良品が見つかっています。最近目に付くのは、コレットのお尻にある吊り棒用のねじ穴の不良です。出荷前検査で、直装式のMT2コレットをFM80Eフライス盤に装着したところ、吊り棒で正しく引っ張り上げられないものが混じっていました。コレットのねじ穴をチェックしたところ、なんと穴が斜めに開いているではありませんか。もちろん、斜めといってもかなり微妙で、コレットを目視するだけでは見落としてしまうレベルのものです。
コレットのメーカーに対し、何度か品質改善を申し入れておりますが、いまでもこの種の不良品が出荷前検査で引っかかります。ちょっとしたアクセサリーといえども、きちんとチェックする必要性を日々痛感しています。

出荷前検査でみつかった不良コレット
出荷前検査でみつかった不良コレット

ミニ卓上フライス盤FM100の整備も大変だ> 2005.04.06

寿貿易が台湾製のミニ卓上フライス盤FM100の販売を開始して約10年が経過しています。FM100の前身にあたる機種JH10から数えれば17-8年にもなります。初期に比べれば、現在台湾から輸出されるFM100の品質は格段に向上しています。ここに至るまで、台湾メーカに対して数十回におよぶ品質改善の申し入れを実施するなど、様々な曲折がありました。お蔭様で、最近のFM100はそれなりに品質が安定し、札幌工場での出荷前検査の対象もある程度絞られるようになりました。
ところが最近, FM100に異変が発生しています。いままで、あまり問題とされなかった部分で不良部品が見つかったのです。XYテーブルのTスロットに全く面がとられていないもの、XYテーブルのアリ溝の平行度がおかしいもの、主軸ヘッド上下機構に使用されているガスシリンダーからガスが抜けているもの、ハンドルにひびが入っているもの、などが、出荷前検査において相次いで発見されました。また、XY軸の送りにムラがあるものも多数ありました。 これらの不良部分はすべて、出荷する前に交換または再調整していますので、お客様にお届けする機械については安心して頂いて結構ですが、やはり台湾製の機械は油断できません。
今回の異変に対応して、FM100の検査マニュアルを大幅に改訂しました。このため、検査項目が増えて、1台を整備する作業時間が大幅にアップしてしまいました。担当する技術者も、検査項目に指定された部分以外にも思いもよらぬ不良部品が隠れているのではないかと、作業中ぴりぴりしています。

ただいま整備中
ただいま整備中

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