寿貿易株式会社 株式会社メカニクス
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札幌工場 作業日誌

メカニクス札幌工場では、お客様からご注文いただいた機械やその付属品を厳重に検査・調整のうえ、お届けしています。このコーナーでは、日頃の作業で感じたこと、出荷前検査で発生した問題やエピソードなどを都度ご紹介したいと思います。

<意外に知られていない重要な作業-梱包の話> 2007.12.10

海外の小型工作機械を札幌工場で整備・調整していると、機械本体やその付属品にばかり目がいきがちですが、意外と知られていない重要な作業の一つが梱包に関するものです。梱包する目的は、言うまでもなく輸送途上での商品の破損や劣化を防ぎ、確実にお客様のお手元に届けるためです。無事に商品をお客様にお届けすれば、梱包材の役目は終わりです。従って、過剰な梱包やコストアップにつながる梱包は極力避けなければなりません。限りある資源の保護という観点からも簡素で、しかも確実な梱包を心がけるのは当然です。弊社では、環境に配慮して梱包材の再利用を積極的に進めています。輸入された機械は、札幌工場での開梱、検査、調整等、一連の出荷前検査の後、極力、輸入された時に元々使われていた梱包材を再利用しています。ところが、ここで度々問題が起きます。と言いますのは、海外の仕入先の梱包材には粗悪なものが多いからです。強度不足で一部が破損した木枠や、油まみれのダンボール、クッション代わりの薄汚れた発泡スチロールの破片など、言い出したらきりがありません。このような梱包材が出てきたら、やむを得ず廃棄し、国内で代わりの物を調達するか、再利用する場合でも適宜補修・補強しています。国内で調達する梱包材は、機種にもよりますが、意外に高くつきますし、工場での補修作業にも時間がかかります。これらの作業は、商品自体の品質向上とは無関係ですので、虚しい気持ちになることもしばしばです。商品の品質の改善同様、海外の仕入先に対して、再三、梱包の改善を申し入れておりますが、必ずしもうまくっていません。

修理前 修理後
輸送途上で壊れた梱包材
油まみれの外箱

<安売り品と一緒にはしないで欲しい-帯鋸盤の巻> 2007.11.06

最近はホームセンターや量販店に低価格の帯鋸盤(バンドソー)がいろいろ出回るようになりました。中には一万円以下で買える激安商品もあるようです。弊社で取り扱っている帯鋸盤は1機種のみ。しかも激安品に比べたら、はるかに割高です。それでも、20年以上の販売実績を有しています。世の中に出回っている帯鋸盤は激安品から高額品までピンキリです。弊社で販売している帯鋸盤は高級品に比べれば、大分見劣りするけれども、激安品に比べれば品質的に安定し、実用性が高い機械であると自負しております。
実はこの帯鋸盤も出荷前に、札幌工場で部品交換を含む調整作業を実施しています。出荷前検査では、ひとつひとつの部品が正しく取り付けられているか、テーブルなどが正しく装着できるか、など、多くのチェックポイントがあります。もちろん、弊社独自の検査表を使用しています。何か問題があれば適宜修正加工を実施します。また、帯鋸刃用の押さえの部分については、思い切って部品を別の物に交換しています。弊社の帯鋸盤と外見がよく似た機械は他でも販売されているようですが、旋盤・フライス盤同様、類似品とは全く品質が異なります。
<たかがスタンド、されどスタンド> 2007.10.02

海外の機械を取り扱っていて意外に苦労するのは、その機械専用に作られているマシンスタンドの整備です。
こうしたスタンドは、通信販売の家具に見られるように、組み立て式のものが殆どです。
ずっと以前は、当社もこれらのスタンドをお客様にそのままお渡ししておりましたが、ネジ穴が合わない、うまく組み立てられない、などの苦情が多く、今では、全て組み立てた上で出荷しております。
スタンドは、札幌工場で組み立てるものもありますし、海外メーカにて組み立てさせた上で輸入する場合もあります。
海外メーカの責任で組み立てられたマシンスタンドは、ノーチェックでお客様にお出しできるものが少なく、様々な補強・補修作業を実施しているのが実情です。
わかりやすい例を挙げると、工具収納部の扉がゆがんでいて完全に閉らない、扉についているカギが壊れている、内部の工具収納棚が斜めについている・・・など、いろいろあります。
中には、溶接作業まで実施して補強しているスタンドもあります。
マシンスタンド自体は、精度とあまり関係のない部分ですが、こんなところにも手間隙かけて出荷しています。

修理前 修理後
マシンスタンドの組み立て作業(左 FM140用、右 FL400E用)

<日立製モータ取り付け-FL400E> 2007.09.04

当社の人気機種のひとつFL400Eには数年前から日立製モータを取り付けて出荷しています。
海外から入ってくる機械に取り付けられているモータの品質は玉石混交で、機種やメーカにより、比較的品質良好なものもあれば、やや不安定なものもあります。
品質良好であれば、当工場で然るべき出荷前検査を実施したあとに、そのまま機械に取り付けて出荷します。
しかし、品質が不安定なメーカのモータが搭載されている場合は、コストアップに目をつぶっても、日本のモータに思い切って取り替えています。
例えば、FL400Eにもともと搭載されている交流モータは、やや不安定で、以前は回転不良などがよく発生しました。
このため、ある時期から無条件で日立モータに交換するようになりました。
日立の比較的高価なモータに交換するわけですから、コストは大幅にアップします。
加えて、海外製モータの外形寸法などが日本のモータと異なることにより、機械本体の一部の改造を行っています。
さらに、Aタイプとして出荷するために必要な精度調整、各部の調整も、規定の検査表に従って、完璧に実施しています。
こんなに手を加えても、極力ムダを省くなどの努力により、お求め安い価格を維持しています。
自らいうのも何ですが、この内容でこの値段なら絶対にお買い得だと断言できます
FL400Eは札幌工場イチオシ旋盤のひとつです。

アリ溝へのキサゲかけ作業
中国製モータと日立製モータ(右)

<牛肉偽装事件に思う> 2007.07.30

最近、豚肉の内臓など、牛肉以外の肉を混入した商品を牛肉100%と表示したり、消費期限をごまかしたりして販売していた会社がマスコミで大きく取り上げられました。聞くところによれば、この会社の社長は、「牛肉100%と表示した商品を低価格で、喜んで買う客の方にも問題がある」とか発言して叩かれたようです。弊社のような機械業界は、食品業界と状況が相当異なりますが、一連の報道を聞いていて、対岸の火事とはいえない面があると思いました。
残念なことに、この業界にも輸入品を国産品と偽ったり、存在しない工場を存在するようにみせかけたりする業者があるとの話を、お客様から時々聞いています。極端な例では、輸入した機械について、「ネジの1本に至るまで日本製です」と説明したり、ただの倉庫を「工作機械製造工場」と言ったりしている業者があるとの情報が寄せられています。以前に本欄で取り上げましたように、国際分業が進み、一概にどの国で製造された機械か説明しづらくなっているのは事実です。でも「ネジ1本まで国産・・・」といった極端な嘘は如何なものかと思います。しかしながら、メイド・イン・ジャパンを有難がる風潮がある限り、こういう業者はあとをたちません。
同様の問題は、機械の品質や精度についてもいえます。個人ユーザ向けの安価な機械を、トラブルフリーだとか、超精密加工が手軽に出来ると錯覚させるような説明をする業者も未だにいるようです。
件の社長の言葉を借りれば、「日本製と表示した高精度の機械を低価格で、喜んで買うお客様にも問題がある」ということになるのでしょうが、このような販売方法は、お客様を冒涜する行為であり、許されるものではありません。いずれにせよ、きちんとした機械に仕上げるのは、そんな生易しいものではないのです。
弊社も中国・台湾製をはじめ多くの輸入機械を扱っています。最近は塗装技術が向上したせいか、見栄えだけなら日本製に引けを取らない機械も出てきています。でも、一皮めくると細かい問題が山のようにあり、世界一厳しい日本のお客様の品質要求水準とはまだまだ開きがあります。それらを、自社工場で調整作業を実施し、この開きを少しでも縮めたいと日夜努力しています。地道に調整すれば、それなりに品質は上がります。それに伴ってコストも嵩み、お客様へのご提供価格もどんどん上昇します。品質とコストとのバランスをとりつつ最適の状態でご提供するのは至難の業で、毎日のように営業サイド(寿貿易)と喧々諤々意見を戦わせています。最近、中国製品の信頼が大きく揺らぐような事件をよく耳にします。弊社が取り扱う輸入品にも中国製がありますが、新しいロットが到着し、受け入れ検査をするたびに、新しい問題と遭遇します。こうした問題の一部は中国メーカにフィードバックして改善を要求しますが、多くは弊社で対応せざるを得ないのが実状です。解決策(是正処置)を検討し、検査表を改訂します。結果として、検査項目・手順が増え、コストがアップしていきます。そして今度は、アップしてしまったコストをどうやって下げるかを検討する・・・日々これの繰り返しです。
口ではいくらでもいいことが言えますが、高品質、高精度、それでいて低価格の機械なんて絶対にありえません。この日誌をお読み頂いている多くの賢明なユーザ様なら、ご理解頂けると信じておりますが、機械の世界でもうまい話はありません。牛肉偽装事件をきっかけに、このような思いを強くする今日この頃です。

アリ溝へのキサゲかけ作業

<海外メーカの精度検査表の嘘> 2007.06.05

前回の「キサゲに対する誤解」の中で、海外から輸入される機械に、きれいにキサゲ模様が施されているのに、全く精度が出ていない機種がある、というエピソードをご紹介しました。これに似た話で、弊社がたびたび遭遇するのが、海外メーカによる“インチキ精度検査表”です。弊社取り扱いの一部の外国製機械は、機械本体と一緒に署名入りの精度検査表が添付されてきます。そこには、極めてよい数字が並んでおり、項目によっては1000分の1ミリ程度の誤差しかないようにかかれています。そこに、作業責任者の名前までサインされているわけですから、何も知らない第三者がみれば、その数字を鵜呑みにしてしまうでしょう。
こうした機械を、実際に札幌工場で検査してみると、全く違う結果がでて驚かされます。1000分の1の誤差どころか、実際は10分の1ミリ(職人用語ではコンマ1といいます)単位で狂っていたりします。このような実態を外国の製造元に連絡すると「こちらで測ったときには確かに1000分の1だった」とか「お前たち(札幌工場)の測り方が悪い」さてまた「海上輸送途上で精度が狂ったに違いない」などと反論されてしまいます。確かに、精度検査にはテクニックが必要で、検査に不慣れな素人が装着したテストバーで測定すると正しい数字が出ないということはよくあります。また、輸送途上で精度が狂う可能性も全くないとは言いませんが、それなら、衝撃で梱包が大きく破損するとか、何らかの異状が伴うものです。でも、そのような形跡もありません。
少し前の例ですが、ある旋盤を10台輸入したことがありました。それぞれの機械に手書きの精度検査表が添付されていたのですが、記入されている数値が皆同じだったことがあります。全く検査せずに、数字を適当に書き入れている証拠です。 (弊社取り扱いの外国メーカすべてがこのようにいい加減なわけではなく、中には、比較的正確に手書きの精度検査表を添付してくるところもあります。)

アリ溝へのキサゲかけ作業

<キサゲに対する誤解> 2007.05.18

工場での毎日の整備・調整作業では、キサゲかけ作業が欠かせません。キサゲかけは、キサゲという道具を使って、金属の表面を手作業で削り、細かい調整をする作業をいいます。弊社では、機種により程度の差はあれ、取り扱っている全ての旋盤・フライス盤の出荷前の調整作業でキサゲかけを実施しています。Bタイプといえども、必要に応じてキサゲをかけています。
生産現場で稼動している高精度な工作機械をみると、入念にキサゲ作業が施され、いわゆる「市松」とか「千鳥」とかいう模様が丁寧につけられており、見た目にも非常に美しいものです。キサゲについてそのようなイメージを抱いておられるお客様から、「受けとった機械にキサゲ模様がついていない、本当にキサゲをかけているのか」といった問い合わせを受けることがあります。この種のご質問が出る背景には、キサゲかけ=美しい模様という、キサゲに対する誤解があるようです。確かにキサゲかけをすることにより精度や、動きは改善されます。しかしながら、キサゲかけにより常に模様がつくわけでもなければ、模様がついているから必ず高精度ということではないのです。 どういうことなのか、以下にまとめてみました。

*キサゲの本来の目的は、金属表面で他の部分より高くなっているところを削り落として、他と高さを合せることです。高い部分を削り落としただけでは、キサゲ模様になりません。

*クロススライドの送りをスムーズにする目的で、アリ溝にキサゲをかけることもあります。この場合も模様がつきません。

*構造上、表側の目に触れるところではなく、通常は目に触れない部品の裏側にキサゲをかけることがよくあります。この場合も、模様が裏側につくので、一見模様なしにみえます。

*弊社取り扱いのある機種は、海外メーカが、しゅう動面上にきれいなキサゲ模様をつけてきますが、実際に測定すると全く精度が出ていません。これは、いかにもキサゲをかけた高精度機と見せかけるための小細工の一種です。模様と精度が無関係だという好例です。言うまでもないことですが、弊社ではこんな機械もキサゲをかけ直して、お客様にお届けしています。

*キサゲかけは、精度が出ていなかったり、動きが悪い時に実施するものです。最初から所定の精度が出ている場合は、キサゲかけ作業は不要となります。ですから、場所によってはキサゲかけ無しで済む場合もあります。でも、こうした例は稀です。

いずれにせよ、弊社工場では毎日地道にキサゲかけ作業を実施しています。前述のように、精度調整のほかに、動きをよくするためにもキサゲ作業は欠かせません。その効果があって、最近、多くのお客様から「あっ!おたくの機械、よそと比べて動きがスムーズだ。」という驚きの声が出るようになりました。こんな声ほど仕事をしていて嬉しいものはありません。
※現在BタイプはMSタイプに呼称が変更されています。

アリ溝へのキサゲかけ作業
アリ溝へのキサゲかけ作業

<M0(V)12フライス盤の主軸 MT3仕様機-特殊な引きネジを特注で製作> 2007.04.19

合理化された機構を持ち、操作性、耐久性に優れた高性能フライス盤、M0(V)12の主軸テーパMT3タイプの受注活動を最近開始しました。2006年11月に東京ビッグサイトで開催された日本国際工作機械見本市にサンプル機を出展した後、社内で準備を進めて参りました。この機種はもともとドイツ製で、弊社が販売を開始して以来、15年以上になります。その間、数度のマイナーチェンジや機能増強を経て今日に至っています。この機種の主軸テーパはいままで一貫してMT2でしたので、オプションとはいえMT3仕様が出たことは大変画期的なことだと思います。
今回MT3仕様機を商品化するにあたり、技術的にクリアしなければならない問題がいくつかありました。それらの中でお客様に一番影響があるのは、引きネジ(吊りボルト)でした。M0(V)12用の引きネジは他の機種に比べかなり特殊で、上と下にそれぞれ径もピッチも異なるネジが切られています。MT3仕様機用としてドイツから添付されてきた引きネジは市販のキャップスクリュー(標準規格品)のキャップ部分にネジ加工がなされたもので、キャップ部分の肉厚が極端に薄いため、何度か使っているうちに破損する恐れが強いことがわかりました。他のフライス盤に比べて主軸内部の構造が複雑なため、引きネジが主軸内部で破損すると、引きネジを主軸から取り除くことが殆ど不可能になります。このため弊社では、この問題を解決すべくMT3仕様機専用の引きネジを新たに探すことにしました。
ところが探してみると、これが意外とないのです。最初はやはり市販の規格品を改造することを考えましたが、適当なものが見つかりません。ある会社に問い合わせたところ、弊社が求めているようなネジは「日本中どこを探してもない」とまで言われてしました。恐らくドイツの製造元でも同じ問題に直面して、身近にある標準規格品の改造でお茶を濁したのではないかと思われます。このため、いくつかのネジ専門の工場と交渉し、専用のネジを完全な特注で調達しました。たかがネジ、されどネジ。主軸テーパの変更でこんなに苦労するとは思いませんでした。

特注で製作した引きネジ
特注で製作した引きネジ

<欧米で販売されている機種について> 2007.03.22

「アメリカやヨーロッパで製造販売されている小型旋盤や小型フライス盤を1台だけ取り寄せてもらえないか」という問い合わせをお客様より時々受けます。このようなご依頼に対しては「誠に申し訳ないのですが、当社では品質やアフターサービス等の責任が持てませんのでお受けしかねます。それに1台だけ輸入すると通関料などのコストも嵩んで、意外と高くつきますよ」といって丁重にお断りしています。ご参考までに、お客様が輸入を希望される欧米製と称する機種(型式)を調べてみると、中国・台湾製であることがしばしばです。欧米でも、これらの機種のメーカは数が限られ、大半は輸入品なのです。以前ドイツよりフライス盤用のアクセサリ類を輸入したら中国製だったのでびっくりしたことがあります。でも中国・台湾製の機械も、洗練された美しい英文や独文カタログに掲載されると、欧米の香り漂う機械であると錯覚してしまうから不思議です。
<“そっくりさん”にご注意-品質はピンキリ> 2007.03.12

中国や台湾の機械を扱っていて面白い(?)のは、複数のメーカが非常に形の似た機械を製造していることです。これらのメーカはお互いに資本関係もなく、全くの赤の他人のようです。それぞれの機械をよくよくみれば細部が違っていたり、仕様が違っているのですが、一瞬同じ機械と誤解してしまうものがいくつも存在します。弊社で取り扱う機種の中にも、“そっくりさん”があります。弊社はサンプル機を購入して、詳細に品質をチェックした上で品揃えに加えますが、品質に問題がある“そっくりさん”も国内に入り込んでいるようです。なぜそうと断言できるのかといえば、弊社もいくつもの海外メーカよりサンプル機を取り寄せ、各社の技術レベルをある程度は把握しているからです。サンプルを取り寄せてはみたものの、あまりにもお粗末でお蔵入りになった機種も少なくありません。時々お客様より、「弊社で扱っている機械と同じものが、よそで安く売られている」といったご指摘を受けますが、形が似ているだけで、製造元も品質も全く違うことが多々ありますのでご注意下さい。
<アフターサービスも楽じゃない> 2007.02.17

機械類はどんなにうまく作られていても、長期間使用すれば不具合箇所が出てくるものです。弊社のお客様の中には、20~30年以上に亘り弊社の機械をご愛用頂いているユーザの方々が多数おられますので、古い機械のサポートも出来うる限りさせて頂いています。故障発生の連絡を受けて、出張修理することもあれば、機械全体または一部をお預かりして、札幌工場で修理することもあります。ある程度の部品交換で済む場合は、当該部品をお送りして、お客様サイドで交換して頂く場合もあります。
部品交換とひとことで言いますが、実は弊社はスペア部品で相当苦労しています。といいますのは、海外メーカでは、コスト削減や合理化の名のもとに頻繁に細かい仕様が変更され、それに伴って部品の仕様もしばしば変更されるからです。部品の互換性なんてあったものじゃありません。極端な例では、輸入するたびに取り付けられている部品が異なる機械も過去にはありました。弊社では新機種を輸入し販売を開始する時には、ある程度のスペア部品も同時に確保しますが、折角準備した部品が使えなくなることがしばしばあります。これにつけ加えて、仕様こそ同じでも仕上りが悪く、機械に取り付け困難な部品も少なくありません。こんな部品でも、札幌工場で修理を実施するなら都度修正の上、取り付け可能となる場合が多いのですが、お客様サイドではそうはいきません。
このような事情から、故障に限らず、お客様からのご依頼によりスペア部品類をご提供する場合は、必ず札幌工場にてサイズや形状を確認し、必要に応じて適宜修正の上、お納めするようにしています。それでも不安がある場合は、事前にお客様の了解をとったり、機械を預かるなどして、極力お客様にご迷惑がかからないように細心の注意を払っています。アフターサービスとして部品を販売するのも楽ではありません。

アフターサービスも楽じゃない
フライス盤の主軸の長さが変更になったため、
引きネジの長さも以前と変わってしまった事例。
(この程度なら対応は比較的楽ですが・・・)

<整備に手間のかかるFM120E> 2007.01.10

FM120EのAタイプの受注活動をいよいよ開始します。今までFM120EはBタイプのみでしたので、これによりA B 両輪が揃ったことになります。お客様の選択肢も拡がります。この機種はBタイプといえども、相当手間をかけている製品です。輸入されたままの状態では、全体の動きに問題が多く、結局各部をチェックせざるを得ないのが実情です。他の機種同様、再調整が必要となる部分は個体により様々ですが、各軸の動き、ガタ、クランプの調整は、ほぼ定番メニューとなっています。これだけ調整してこの価格なら、大変お買い得だと思います。
FM120Eに装備されている電装品は主軸変速用の基板程度なので、構造がシンプルで、トラブルが比較的少ないのが大きな特長といえます。今度発売するAタイプは、これまでの各部の調整に加えて、精度調整を実施します。価格と品質のバランスを考えながら、コストパフォーマンスの高い機械となるように努力したいと思っています。
※現在BタイプはMSタイプに呼称が変更されています。

アフターサービスも楽じゃない
FM120EはBタイプでも分解調整が不可欠

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