寿貿易株式会社 株式会社メカニクス
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札幌工場 作業日誌

メカニクス札幌工場では、お客様からご注文いただいた機械やその付属品を厳重に検査・調整のうえ、お届けしています。このコーナーでは、日頃の作業で感じたこと、出荷前検査で発生した問題やエピソードなどを都度ご紹介したいと思います。

<今年1年を振り返って> 2011.12.19

今年も残り2週間足らずになりました。
1年の最後に、今年札幌工場の職人たちの手を煩わせた不適合品の一部を写真で紹介します。くどくどと文章で説明するよりも、百聞は一見にしかず。これらは中古機械の写真ではありません、れっきとした新品の写真です。ベッドにキズがあったり、主軸が錆びていたり、或いは、部品にヒビや欠けがあったり、壊れた電装品が組み込まれていたり・・と何でもありです。
来年もこのような輸入機械と格闘することになりそうです。

2011年は東日本大震災と福島原発事故により大変な一年となりました。改めて、震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。

今年1年間、いろいろ有難うございました。来年もよろしくお願い申し上げます。


<北海道で一番古い電話機> 2011.11.15

札幌工場は歴史が古いだけあって、物置などを整理すると骨董価値がありそうな古いものが時々出てきます。以前、古い建物の取り壊しに際して、物置を整理していたところ、戦前に使われていた古い電話機が5-6台まとめて出てきたことがありました。木製の四角い壁掛けタイプの電話機です。それぞれの電話機に貼り付けられている製造銘板から、明治30年代に沖電気や日本電気で作られたものであることがわかりました。珍しいものなので、ずっと取っておきたいと思いましたが、十分な保管場所もなく、かといって捨てるにとても忍びなく、テレビの「なんでも鑑定団」に応募するなんてことも考えましたが、それも面倒。ということで、弊社がかつて製造していた形削盤を展示している「北海道開拓の村」にまとめて寄贈することにしました。といっても、1台くらいは手元に残しておきたいと思い、出てきた電話機の中で、製造年が最も古い、明治33年沖電気製の1台だけを残し、他のすべてを寄贈しました。明治33年とは西暦1900年。19世紀最後の年に作られた電話機ということになります。 それから暫くして、開拓の村の学芸員の方から、弊社が寄贈した電話機が、調査の結果、北海道内に現存する電話機の中で最古のものであることが分かったとの連絡を受けました。となると、手元に残した1台は、寄贈した電話機よりもっと古い訳ですから、こちらこそ道内最古ということになり、大変驚きました。この電話機は、ハンドルを回すとベルが鳴るなど、コンディションは比較的良好で、今でも大切に保管しています。 ところで、札幌工場が出来たのは昭和に入ってからであり、なぜ明治30年代の電話機がたくさん保管されていたのか、その経緯がよくわかりません。恐らく、当時の電話機は非常に高価だったため、中古品を購入したのではないかと推測しています。いずれにせよ、この古い電話機を見るたびに工場の歴史の重みを感じます。

北海道最古の電話機(?)

<震災の爪痕-破損機の修理②> 2011.10.11

震災から7カ月が経過しましたが、復興にはまだまだ時間がかかるようです。一時に比べれば全体に落ち着いてきましたが、いまだに札幌工場から本州方面に発送する荷物の配達指定日を運送業者が確約しないなど、影響は依然残っています。被災地が一日も早く復興することを心から祈っております。

先日、東京近郊のある大学に納めた旋盤の修理に伺いました。この修理作業は元々夏までに終える予定でしたが、諸事情により延び延びになっていたものです。
ここには弊社の旋盤・フライス盤が合計で20台以上納められていますが、3月11日の震災時に発生した液状化現象の影響で、これらの機械も大きな被害を受けました。フライス盤は殆ど無傷でしたが、旋盤の多くは倒壊し、カバーやハンドルが破損したり大きく変形したりしました。床に固定するなどの耐震対策が施されていなかったのが原因ではありますが、東京からこんなに近い場所で、これだけの被害を受けるとは正直いって、予想もしていませんでした。改めて耐震対策の重要性を認識しました。
修理の依頼を受けて、事前に現地で破損状況を確認したところ、幸い致命的な損傷はなく、主にカバーや電装品の交換で済むことが分かりました。大半の修理は現地で可能と判断しましたが、スリーブの繰り出しが不能になった心押台などは現地修理が困難なので、取り外して弊社工場で修理をすることにしました。いずれにしても数が多いので、現地へ持ち込む部品類の準備作業だけでも色々と手間取りました。一例を挙げると、海外から取り寄せた部品に開けられているタップ穴には不完全なものが多く、そのままではネジがきちんと入りません。そのため、各タップ穴をさらい直してネジがスムーズに入るように修正しました。電装品については、現地での作業を効率よく進めるために、予めコネクタに配線を施し、コードには圧着端子なども取り付けておきました。部品類は、事前調査で判明した必要部品以外にも、不測の事態に備えて予備部品を多めに用意して、現地に赴きました。
元来、現地でのカバーやスイッチ類の交換はさほど難しい作業ではありません。しかしながら海外製品の場合、部品がひとつ合わせで取り付けられている箇所がたくさんあって、そのままではすんなり組めないケースが殆どです。例えば、主軸台に向かって左側にあるサイドカバーは、蝶番の位置や穴の位置が機械によって微妙に異なっています。現地では、実機の状態を見ながら、蝶番の位置をずらしたり、穴を少し拡げたりするなどの微調整を施し、きちんと収まるようにしました。この機種の場合は、同時にリミットスイッチの位置も再調整する必要がありました。ですからカバーを取り付けるだけなのに、予想外に時間がかかることも珍しくありませんでした。こうした作業をひとつひとつ丁寧に行い、1日半ですべての機械の修理を無事に終えました。
震災により破損し放置されていた旋盤がすべて使用可能な状態に戻った時には、さすがに感無量でした。


<木工アタッチメント> 2011.09.07

9月から、FL260E/350EやFL400E/550E用の木工アタッチメントという商品を売り出しました。この商品は完全なオリジナル商品で、札幌工場製の“純国産品”です。木材を旋盤で加工する時に使用する丸のみなどを載せる刃物台と考えてください。ある意味で単純で簡素なものですが、これがあれば、木工作業が大変便利になると思います。
実はこのようなアタッチメントにも、旋盤メーカ(海外)が出している純正品があります。いつものようにサンプルを取り寄せ、実際に使ってみたのですが、全体の作りがいい加減なせいか、旋盤に取り付けてみるとグラグラする場所があって、かなり問題があると感じました。また、機械のサイズに比べて、アタッチメント自体が大きすぎるため、大変使いづらいものでした。例によって、札幌工場で手直しをして販売することも検討しましたが、予想以上に時間がかかる、にもかかわらず不具合を完全に除去できない、そして、仮に除去できたとしても操作性が悪いという諸々の理由により、商品化を断念しました。それなら自分たちで作ろうということになり、実際に弊社の旋盤で木工作業を行っているユーザ様のご意見も参考にしながら作ったのが今回発売した木工アタッチメントです。
是非お試しください。


<全分解調整をしているフリ?> 2011.08.22

前回、全分解調整には相当な手間がかかるので、安売りはあり得ないというようなことを書かせて頂いたところ、あるお客様から別な情報が寄せられました。大した調整作業も実施していないのに、価格だけをやたら高く設定して高品質のイメージだけを強調している業者さんがあるというのです。本当にいろいろですね。
<全分解調整の話> 2011.07.12

あるお客様より、「出荷前に全分解に近い形で整備しているという業者さんから機械を購入したが、不具合なところがたくさんあった」とのお話を伺いました。価格も相当安かったので、つい買ってしまったのだそうです。
実際に、その業者さんがどのような作業をしているのか知る由もないので、コメントは差し控えますが、真面目に、全分解して整備しているのなら、相当な手間とコストがかかっているだろうと考えるのが常識です。弊社の機械についていえば、FL/FMシリーズの各機種では、残念ながらAタイプでも全分解作業は実施しておりません。というより不可能です。コストがかかりすぎるからです。もちろん、いろいろ気を配って、問題になりそうな部分はきちんと直していますが、どこにどんな不具合が潜んでいるのか予想がつかないのが輸入品の“特色”です。だから、Aタイプといえども、時に予期せぬ不具合が発生して、お客様よりお叱りを受けたりします。もちろん、弊社の場合、そのような苦情に対しては、社をあげて 真摯に対応していますのでご安心を。いっそのこと、Aタイプの機種は全て、全分解調整の上、出荷すればよいのではという意見も耳にしますが、それをやれば、お客様にリーズナブルな価格でご提供することが極めて困難になります。正にジレンマです。いずれにしても全分解作業まで実施して、しかも価格が安いとなれば、何かあると考えざるを得ません。
弊社でもFL350E旋盤をベースに、大幅にレベルアップを図ったL180Vという機種があります。この機種は、FL350Eを殆ど全分解して再調整の上、一部の部品も国産品に交換してレベルアップを図っていますが、価格はFL350Eの4倍くらいにはね上がります。 それでも価格は抑え気味なのです。品質に比べて安すぎると、常に現場から不満の声が出ているくらいです。全分解と一言で言いますが、本当にやってみると実に手間がかかります。一度分解した部分が元通りに組み立てられないなどという笑えない事例がたくさん出てきます。いい加減な部品を無理矢理組み込んだりしているから、このようなことが起きるのです。本当に悪戦苦闘の連続です。部品が悪ければ、ひとつひとつ手直しします。ひどい場合は造り直すこともあります。まさに根気の勝負です。弊社には、このような工程を経て出荷される機種が何機種かありますが、どの機種も本当に手間がかかります。以前に比べて輸入品の品質が悪化している分、札幌工場での手直しにも余計な時間がかかり、非常に採算が悪くなっています。全分解調整がいとも簡単にできると誤解されたら困ります。

ただ今、全分解作業中

<おいしいピーナッツの話(ウチは商売が下手?)> 2011.06.20

仕事の帰りに立ち寄ったコンビニで、缶ビールとつまみのピーナッツを買いました。ピーナツについては、当初買うつもりがなかったのですが、外袋に記載された文言に魅かれて衝動買いしてしまいました。
ピーナッツの袋には確か「契約農場で自然との調和をはかり育てた落花生」を使用している云々の文言が印刷されていました。それを読んだ時、国内の自然に恵まれた広大な畑で収穫された落花生を使っているのだと想像しました。落花生を一生懸命育てている農家の人々の笑顔が浮かぶようでした。ところが裏面の原産国名を見てびっくり。なんと輸入品だったのです。別に輸入品だから悪いとか、契約農場が必ず日本の農家であるべきだとは言いませんし、この商品自体、美味しかったので、文句は言いません。このピーナッツの袋に書かれていることには全く嘘はありません。でも、なんだか騙された感じがします。でも、そんなことをいえば“騙されたなんて人聞きが悪い!袋には、どこにも日本産の落花生を使っているなんて書いてない。勝手に国内の農場で収穫されたと思い込んだお前が悪い”といわれるに決まっています。

この話に似たようなことが、うちの業界でもあります・・そう、自社工場がないのに、あるように見せかける業者さんが後をたちません。自社(提携)工場というからよくよく聞いてみたら、海外の工場だったとか、「この機械は出荷前に整備しています」といいながら、実際にどこで整備しているのか曖昧だったり・・実は外国のメーカで「整備」していたという例があります。でも、それは、弊社が札幌工場で実施している出荷前検査とは意味が違います。こちらは業界内にいるので、からくりが見えるのですが、一部のお客様は勘違いをしてしまうかもしれません。
精度についても、精度1/100とか5ミクロン(マイクロメートル)とか言いながら、実際どこの精度なのか不明確な表現を使う業者さんもあるようです。以前、ある会社が「精度1/100」というのをうたい文句にしたことがありましたが、どこの精度が1/100なのか何も記載されていない例がありました。仮に、JISで規定している全ての箇所で1/100をクリアしているのだとしたら、これは大変なことです!
弊社は知りすぎているせいか、このような表現をとても思いつきません。1/100という精度を出すことが如何に大変であるかわかっているので、絶対にそのような言葉が出ないのです。
少し馬鹿正直かもしれませんが・・それにしても、商売がうまい(?)業者さんが多いですね。


<震災の爪痕-破損機の修理①> 2011.05.28

3月11日に東日本を襲った巨大地震、津波、そして原発事故の影響は想像をはるかに超えるものであり、連日報道される被災状況に本当に心が痛みました。地震の後、北海道と本州間の物流が完全にストップしてしまい、工場に入ってくるはずの部品が入らなくなったり、整備が完了した本州向けの機械が集荷されずに工場内での保管を余儀なくされたりと、弊社の業務にも様々な影響が出ました。でも、被災地の悲惨な状況に比べたら、とるに足らない問題です。
それよりも、被災した東北地方には弊社の機械をご愛用頂いている多くのユーザ様がおられ、そちらの安否が大変気になっていました。全ての納入先の被災状況を確認することは残念ながら不可能ですが、少しずつ弊社にもそれに関する情報が入ってきています。納入した機械が地震により破損したという連絡も7-8件ありました。その中には、東北だけでなく、北関東、東京近郊に納入した機械も含まれていました。
これらの破損機について、弊社では部品供給、札幌工場での修理、現地修理など様々な形で目下対応中です。

先日、北関東のとある大手メーカの工場を訪れました。この工場では建物の一部と設備機械が破損するなどの被害が出たそうです。同工場としては作業の安全のため、被害の程度にかかわらず設備機械はすべて、メーカによる現地での再調整を経たうえで、使用を再開することに決めたそうです。このため、弊社が納入した旋盤やフライス盤についても、現地での再調整作業を依頼されました。札幌から作業担当者が現地に赴き、納入機の動作確認、精度確認・再調整作業を実施しました。
幸い、弊社が納めた2台の機械は殆ど無傷で、再調整作業は順調に進みました。なぜ被害がなかったかといえば、同工場では弊社の推奨する耐震対策を忠実に実行していたからです。マシンスタンドがアンカーボルトでしっかりと固定さているのを確認した時には涙が出てきてしまいました。

他方、今回の地震で倒壊した機械の中には、耐震対策を実施していないケースも見られます。こうした状況を目の当たりにすると、弊社としても、耐震対策の重要性をどのようにユーザ様にお伝えしていくべきか、これに関して弊社が出来ることは何か、などいろいろ考えていく必要があると痛感しました。

破損機の修理については、今後も折にふれてお伝えしたいと思います。


<東日本巨大地震> 2011.03.14

このたび東日本を襲った巨大地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
<品評会-サンプルで輸入した機械の話 その2> 2011.03.08

前回の例は、サンプル機はよかったのに本番機はひどかったというお話。しかし、サンプルからしてひどい品質の機械を掴まされたこともあります。
実はこのメーカは、社長さんが売り込みに非常に熱心で、事前の打ち合わせでも、私たちの希望を柔軟に取り入れてくれました。会社もしっかりしている上、その製品群は世界中に輸出されていることから、サンプル機に大いに期待をかけました。しかしながら、結論からいえば、品質的にはとても弊社の基準に達せず、商品化には至りませんでした。キズが多く、鋳物上に巣があり見栄えが悪い、構造に欠陥があるのかジブ調整ができない、自動送りが効かない・・・など様々な問題がある機械でした。なによりも驚いたのは、電源スイッチを入れてもまともに主軸が回転しなかったことです。原因は配線ミスだったのですが、出荷する前に、本当に回転テストを実施したのだろうかという疑念まで抱く結果になりました。
実をいうと、弊社がその機械を品ぞろえに加えるか否かを判断する基準は、必ずしも品質だけではありません。品質にやや問題があっても、札幌工場でそれらの問題をクリアできるのであれば、採用となることがあります。でも、このメーカの機械の場合、まともに整備・調整することが不可能なほど、コアな部分で問題がありました。
今回は熱心にお見合いをすすめる「仲介者」の言葉を信じて、お見合いしたけど、全く期待はずれだったというケース。トホホ・・・
余談ながら、このメーカの機械をある日本の業者が輸入販売しているという話を聞いて、驚きを禁じえませんでした。一体どのように品質問題をクリアしているのだろう。購入したお客様からクレームが来ないのだろうか?


<品評会-サンプルで輸入した機械の話 その1> 2011.02.07

私たちは機会あるごとに、旋盤およびフライス盤の新製品候補を海外から輸入し、工場でその品質を様々な角度から検証し、商品化の可否を判断しています。社内では、このような検証作業のことを品評会と称しています。

私たちと新たに取引を希望する海外のメーカにとって、サンプル品はいわばお見合い写真と一緒ですから、比較的良好な品質の機械が送られてくるのが普通です。この品評会で「合格」となれば、出荷前検査方針を策定し検査表を作成します。新商品化のメドがつくと、いよいよ第一回目の発注となります。手元にあるサンプル機を眺めながら、これから始まる新しい仕事にワクワクしながら数カ月、最初のロットの入荷を待ちます。そして、ついに工場に荷物が到着。コンテナ車の扉が開かれ、新製品が工場内に運び込まれます。
そしていよいよ開梱チェックが始まります。期待に目を輝かせていた社員たちでしたが、作業が進み、目の前に姿を現わした機械を前にして、表情が曇りだしました。「あれ?」「何か違う」…そして、事態を理解するにつれ、期待が落胆に変わっていくのです。梱包の底板に大きな亀裂が入っている、サイドカバーが曲がって取り付けられている、塗装があちらこちら剥げている、シールが斜めに貼り付けてある、スイッチの形状がサンプルと異なる、チェンジギアの数が足りない…。「これでは出荷前検査にものすごく手間がかかるな」
そして、これからの悪戦苦闘の日々を思うと、沈鬱な気持ちになるのです…。
品質が良かったのはサンプルだけか、「お見合い写真」に騙された…トホホ (つづく)


<雑な溶接の話> 2011.01.21

旋盤やフライス盤の主要部分は通常、鉄鋳物で作られていますが、サイドカバー、ヘッドカバー、スプラッシュガードなど鉄板同士を溶接して作られている部分も存在します。一部の機種ではカバーがプラスチック製に変更されているものがありますが、今回は鉄板製の場合のお話です。海外から入ってくる製品をチェックしてみると、溶接部分がお粗末なものをたまに見かけます。溶接個所についても、かなり注意してチェックしているつもりですが、たまに見落とすことがあり、社内で問題になったことがあります。例えば、先日、あるユーザ様に旋盤を納入しましたが、お客様サイドで開梱したところ、スプラッシュガードの溶接が外れていたという指摘を受けました。出荷前検査では全く気付かなかったのですが、一部のスプラッシュガードの溶接がかなりいい加減で、どうやら、輸送途上に振動で溶接が外れてしまったというのが真相のようです。お客様に平謝りして、しっかりしたスプラッシュガードに交換させて頂いたのは言うまでもありません。

溶接部品は一見すると、皆きちんと溶接され、その上からきれいに塗装されているようにみえます。目視チェックではもちろん合格です。ところが、少し手でゆすってみると、簡単に溶接が外れてしまう場合があります。よくこんな状態で海を越え、溶接が外れずに日本に辿りついたものだと感心(?)してしまいます。よくよく見てみると、わずか数か所だけを溶接し、あとはパテできれいに化粧(=誤魔化)しているだけなのです。
検査基準をきつくして、いままでより強くゆすったり、力をかけたりしていますが、それが原因で溶接が外れてしまい、社内で溶接をやり直したこともあります。全く、輸入機械には油断もスキもありません。

溶接が外れたスプラッシュガード

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