寿貿易株式会社 株式会社メカニクス
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札幌工場 作業日誌

メカニクス札幌工場では、お客様からご注文いただいた機械やその付属品を厳重に検査・調整のうえ、お届けしています。このコーナーでは、日頃の作業で感じたこと、出荷前検査で発生した問題やエピソードなどを都度ご紹介したいと思います。

<スペアパーツの確保は頭痛のタネ> 2014.12.22

既に販売を終了している機械のスペアパーツをようやく仕入れることができました。実は、この機械(差し障りがあるので機種名は伏せさて頂きます)を製造していた海外メーカーの対応は昔からあまり良くなく、スペアパーツの確保に非常に苦労させられてきました。製造終了となった今では、大半のパーツは、既にメーカーにも在庫がなく、こちらが要求しても逃げ回るだけで、全く対応してもらえませんでした。それでも、私たちが執拗に督促を繰り返すので、相手は渋々、一部のパーツを新たに製造することに同意し、最近になってやっとそれらが入荷してきました。

入荷したまではいいのですが、早速問題が発生しました。パーツの一部の仕様が、元々機械に付いていたものと異なっていたのです。すぐに海外メーカーに苦情を上げましたが、「機能的には従来品と同じなので、何とか工夫して使ってくれ」という相当乱暴な回答しか得られませんでした。

仕方がないので工場で、問題のあるパーツを機械に組み込む方法をいろいろ検討し、改造を加えたり、別な部材と組み合わせたりして、なんとか機械に取り付けることが出来るようにしました。ただ、結果的に使い物にならなかったパーツもあり、これらについては諦めざるを得ませんでした。また、遺憾ながら最後まで入手できなかったパーツについては、工場で自製しました。製作数量も少なく、非常に高くつきましたが、やむを得ません。

きちんとしたアフターサービスを続けていく上で、スペアパーツの確保は非常に重要です。にもかかわらず、海外メーカーの中には、パーツの供給に無頓着な業者が少なからず存在します。本当に頭が痛くなる問題です。
スペアパーツの確保やその品質について問題が生じているのは、上記の機械だけではありません。実際、別な機種においても、年内の納品を期待していたのに、一向に入荷のメドが立たないパーツがあります。できるだけ早い時期に不足しているパーツを確保して、ユーザ様のご迷惑にならないようにしたいと思っています。
来年も頑張ります。一年間ありがとうございました。

札幌工場 作業日誌

<都合が悪くなるとダンマリを決め込む同業者> 2014.11.29

先日、10年位前に他社から卓上フライス盤を購入したという方から連絡を頂きました。スペア部品が必要になり、購入した会社に何度も何度も連絡を入れたのに完全に無視されたため、似た形の商品を扱っている弊社から流用可能な部品が購入できないか、というご相談でした。

件の会社については、弊社の類似機種に比べて価格が安かったので、大分お客様を取られた苦い思い出があります。ただ当時から、こんな売り方をしていて、アフターサービスは大丈夫なのだろうかと心配していましたが、やはり予想した通りの結果になったようです。部品の供給が出来ないから、お客様からのメールを無視したのでしょうが、このような同業者が周りに存在することに、釈然としない思いでいます。

古い機械のスペアパーツの供給は、私たちにとっても頭痛の種です。必要になりそうな部品を機種ごとにある程度在庫しておりますが、なかなか思惑通りにはいかないもので、早々と売り切れてしまう部品がある一方で、全く想定外のため最初から在庫していない部品を要求されることもあります。部品供給元(主に海外メーカー)に、前触れもなく部品の供給をストップされたこともありますし、最悪のケースとして会社自体がなくなってしまったこともありました。そのため、足りない部品を札幌工場で自製したり、他機種の部品を改造して使えるようにしたり、と様々な努力を続けています。
にもかかわらず、お客様のご希望に沿えない場合は、丁寧に事情を説明し、お詫びをしています。その時に、私たちで可能な範囲で、代案をご提示させて頂く場合もあります。数ある同業者の中から、弊社の機械をお選び頂き、長い間ご愛用頂いたお客様からの問い合わせを、全く無視するようなことは、私たちにはできません。

本来、他社機のユーザ様からのご相談にいちいちお答えする義務はないのですが、あまりにもお困りの様子だったので、念のため工場内の部品で使えそうなものがないか調査しました。しかしながらご期待に沿うことは出来ませんでした。
“完全無視”の同業者さんは、いまだに様々な機械類を販売されていて、ご商売も上々のようです。なんとも納得のいかない世の中ですね。

札幌工場 作業日誌

<主軸のベアリング> 2014.10.14

輸入卓上旋盤やフライス盤の主軸のベアリングを、わざわざ日本製に取り換えているということを売りものにしている業者さんがいるという話を時々お客様からお聞きします。輸入機械に組み込まれている海外製の粗悪な(?)ベアリングを日本製に交換することにより、信頼性を向上させようという作戦なのでしょう。
同様に、一部の海外の製造元では、イメージ向上のために、敢えて日本製ベアリングを製品に組み込んでいるようです。
日本製のベアリングと海外製のベアリングの品質を比べれば、日本製に軍配が上がるのは間違いないと思います。でも私たちは、このレベルの機械のベアリングを日本製に交換することをあまり重要視していません。

意外に思われるかもしれませんが、低価格で販売しているミニ旋盤やフライス盤のベアリングを日本製に交換したことにより、精度や耐久性が向上したなどということを、久しく経験したことがないのです。このレベルの機械に使用される海外製の標準的なベアリングの品質が、以前に比べてかなり向上していることが大きな理由です。
従って、無理してまで日本製のベアリングに交換しなければならないという必然性が感じられません。交換のために機械を分解すれば、コストアップをはじめ、様々な“弊害”も心配しなければなりません。
いずれにせよ、札幌工場では、出荷前検査において、主軸の回転に異常があったり、異音のようなものを認めたりしない限り、ベアリングの交換を実施しません。精度が悪い場合は、その原因がベアリングにある時にのみに交換しています。

ベアリングが日本製か海外製かという問題よりも、組立工のスキルや心構えの方がよっぽど深刻な問題です。実は、主軸ベアリングの異常や異音の原因の殆どは、海外工場でのいい加減な取り付け方に起因しているのです。
先日も、輸入したミニ旋盤の主軸から異音がするので、主軸部を分解して調べてみたら、ベアリングが破損していました。主軸にベアリングが若干斜めに嵌め込まれおり、無理に叩き込んだことが破損の原因と思われます。因みに、そのベアリングは日本製でした。

いくら優秀な日本製ベアリングであっても、組み付け方が悪ければ元も子もありません。結局、よい製品を作ろうという気持ちを現場が持っているかどうかが重要であり、イメージ向上のために日本製ベアリングを使ってもあまり意味がないと感じます。
<デジタルスケールの取り付け> 2014.09.03

デジタルスケールは、旋盤の長手方向やクロス方向、フライス盤のXYテーブルやクイルに取り付けることにより、刃物や工作物の移動量をデジタル表示のディスプレイから容易に読み取る事が出来る大変便利な器具です。弊社の各機種も、一部を除き、デジタルスケールの取り付けが可能です。弊社が採用しているデジタルスケールは日本の一流メーカーの製品です。

最近はデジタルスケールの取り付けを希望されるお客様が増えています。ただ、取り付けに要する費用があまり安くないために、見積金額をご覧になってびっくりされるお客様もおられます。因みに、比較的安い価格帯の機械に取り付けると、デジタルスケール関係の費用が機械本体の価格と同じくらいになるという珍現象が発生する場合もあります。でも、それには理由があります。デジタルスケールをきちんとした形で取り付けようとすると意外に手間がかかるからなのです。

デジタルスケールを機械に“適当に”取り付けるだけならそんなに費用はかかりません。事実、そのような形で、かなり乱暴(?)に取り付けて販売している業者さんを見たことがあります。デジタルスケールを正しく取り付けるには、しっかりとした取り付け用金具を製作し、正確に位置を決め、機械の動きとスケールの動きが平行になるように微調整しながら作業を進める必要があります。加えて、キリコや油で誤作動が起きないように防塵カバーなども取り付けます。こうした手間暇をかけないと、やはり後々問題が出やすいのです。

実は海外の旋盤・フライス盤メーカーでも、デジタルスケールを装備した製品を取り扱っています。それらを輸入すれば、恐らくグッと価格は下がるでしょう。でも、かなり雑な形で取り付けられている上、スケール自体もあまりにも誤作動やトラブルが多いので、怖くて積極的に取り扱えないというのが正直なところです。従って弊社では、海外製のデジタルスケールを、ごく一部の機種でクイル用に採用しているにすぎません。
デジタルスケールについては、多少割高になっても、品質の確かな国産品を、札幌工場で確実に取り付けて出荷するというのが私たちの基本的なスタンスになっています。

札幌工場 作業日誌

<カタログ用写真の撮影> 2014.08.06

先日工場で、製品のカタログ用写真の撮影を行いました。このような撮影は通常、新製品が出たり、製品の仕様が変更になったりするタイミングで実施しています。

撮影するのは、地元札幌のプロカメラマンのMさんです。もう10年以上にわたって、弊社の各機種の撮影を担当して頂いています。撮影機材一式を工場に持ち込み、俄かスタジオを設営して撮影に臨みます。モデルを務める弊社の社員も神妙な面持ちでカメラの前に立ちます。半日なり1日という限られた時間内で、複数の機種やアクセサリ類を、いろいろなアングルで撮影しなければなりませんので、事前に進行表を作成し、撮影漏れが生じないようにしています。

まず撮影対象となる機械を引き出して、カメラの前にセッティングします。とりあえずセッティングが済んだら、対象機種に取り付けるアクセサリの種類が間違っていないか、取り付け位置が適切か、死角になっている部分はないか・・などなど、入念にチェックします。ここは相当気を使うところです。それでも、今はデジタルカメラの時代になり、撮影した画像をその場で確認できるようになりましたので、万一何か問題を見つけても、すぐに撮り直しが出来ます。そういう意味ではセッティング作業も、昔に比べれば本当に気が楽になりました。

無事撮影が終わった機械は速やかに片付けて、次に撮影する機種をセッティングします。最後の1カットの撮影が終わるまで、それの繰り返しです。したがって撮影日には、セッティングを担当する係は、最後まで現場に張り付き、息つく暇がありません。

札幌工場 作業日誌 札幌工場 作業日誌

<床に落ちた機械を出荷?> 2014.07.31

最近、中国の食品加工業者が、使用期限の切れた肉や床に落ちたチキンナゲットを出荷していたというニュースが流れました。日本国内のハンバーガーチェーンやコンビニ向けに、この業者のチキン製品が出荷されていたことから、日本でも大騒ぎになりました。床に落ちたチキンナゲットを、従業員が何の躊躇いもなく釜にぶち込むシーンを捉えたカメラの映像に衝撃を受けた人も多いと思います。

でも日頃、海外製品の品質の悪さに泣かされている身としては、このようなニュースに接しても、あまり驚きません。「いつものことだよ。」幸か不幸か、使用期限切れで使えなくなる機械部品というのは、あまりありませんが、床に落ちた機械や部品については、私たちにも心当たりがあります。例えば、輸入された旋盤やフライス盤の梱包を開けてみたら、機械の底部に土が付着していたり、アフターサービス用に調達したスペア部品に砂のようなものが付いていたりした経験が何度かあります。部品自体はきれいでも、包装に使用されているビニール袋が薄汚く、埃や油のようなものがこびり付いていたなどといったこともありました。
きっとあの食品加工工場と似たようなことが行われているのでしょう。

ニュースによれば、使用期限切れや床に落ちた肉を平気で使っていた従業員が、「どうせ自分が食べるわけではないので構わない」という意味のことを言っていましたが、私たちと付き合いのある一部の海外メーカーも同じような雰囲気なのかもしれません。「自分が使う機械でないからいいや」、「誰も見ていないからいいや」、「不具合があっても、どうせ日本で手直しするからいいや」、みたいな臭いがプンプンします。

受け取って、手直しに悪戦苦闘する私たちは堪りませんが、これが現実です。
<前作業> 2014.06.16

札幌工場で輸入機械に対して実施される通常の出荷前検査作業は、お客様から注文を受けてから着手します。原則として作り置きはしていません。理由は、機械と一緒に出荷するアクセサリ類が、注文毎に様々なので、予め完成品を揃えて在庫しておくことが困難だからです。FL350E旋盤でいえば、基本セット、標準セット、フルセットなどがあり、それぞれ作業工程が微妙に異なります。ご注文内容によっては、基本セットにデジタル目盛を追加するとか、標準セットに固定振止をプラスするとか、或いはフルセットに心押台レバーを付けるなどなど、様々なご要望に柔軟に対応させて頂いているため、予めすべてを準備しておくことが不可能なのです。

ところで、この日誌でも度々取り上げていますが、輸入される機械の品質が全く向上していません。というより、どんどん悪くなっています。メーカーや機種により程度の差はありますが、品質の悪化に伴い、出荷前検査に要する工数が年々上昇し、社内的に大きな問題になっています。このため、一部の機種については、いわゆる出荷前検査作業に入る前に、その前段の作業(工場では前<まえ>作業と呼んでいます)をロットごとにまとめて実施するようになりました。例えば、工場に同一機種が30台入荷すると、30台分をまとめて整備してしまうのです。整備というより、改造または修正に近いものです。必要に応じて各種の治具も製作しています。ロットによってはやむを得ず、全分解します。特にベッドが悪い場合は嫌でも分解せざるを得ません。当然コストもアップしますので、あまり安い価格で販売することができなくなります。時々、“全分解作業”を実施しているにもかかわらず低価格で販売している業者さんがあるという噂を耳にしますが、私たちには、そんな魔法のようなことは出来ません。いずれにせよ、前作業が済んだ半製品を、受注に応じて出荷前検査工程に移します。すでに大方の問題箇所が修正済なので、スムースに作業が進み、結果的には、従来よりも少ない工数で仕上げることができるようになりました。

前作業や出荷前検査作業は、まだまだ改善の余地が大きく、毎日みんなで知恵を出し合い、作業効率の改善に努めています。
<だから言ったでしょ!> 2014.05.24

法人や官庁における機種選定において、当社の機械が有力候補に挙がっていたにもかかわらず、スペックが似ていて価格が安い他社様の機械に横取りされるという苦い思いをした経験が何度かあります。 その背景については、ここでも取り上げたことがありますので、ご記憶の方もおられると思います(比較表で損をする-2013.8.23)。いずれにせよ、一旦他社様の機種に決まれば、もう私たちの出る幕はなく、その後の動きについて知る由はありません。ところが最近、ひょんなことから数年前に受注を逃したある案件についての、“その後”の状況が耳に入ってきました。

件のユーザー様に対して、当社は小型旋盤など数台の導入をご提案させて頂き、殆ど決まりかけていたのに、土壇場になって他社様の類似旋盤に決まってしまいました。ひっくり返った理由は、ズバリ値段でした。話によると、他社様の納入価格は当社機より3割以上安く、逆立ちしても当社では出せない値段でした。ユーザー様も、あまりの安さに、最初は戸惑ったそうですが、最終的には値段で決めたとのことでした。結局、わかったのは価格が安かったという事実だけで、どこのだれが納入することになったのか教えて頂くことはなりませんでした。ましてやその旋盤の型式など知る由もありませんでした。それから数年が経ち、私たちもすっかりその案件のことを忘れていたのですが、偶然、そのユーザー様の事情に詳しい人に出会い、その後の経緯を知ることが出来たのです。

それによれば、まず結論として、その安い旋盤は殆ど使われることなく、埃をかぶっている状態だというのです。なぜそうなったのかといえば、全体に不具合が多く、一部の付属のアクセサリーが機械に取り付け出来なかったなどの理由で「使い物にならなかった」からだそうです。
だから言ったでしょ!値段だけにつられて購入するからこんなことになるのだ。 ご提案した際に、安い機械の中には品質やアフターサービスに問題がある商品が多いという話をちゃんとしたのになあ・・・・でも、正直なところ、売る側、作る側の人間がそんなことをいくら説明しても、所詮売りたいがためのセールストークと思われて、なかなか信じてもらえません。ただただ残念の一言に尽きます。
それにしても、不具合があるのなら放置せずに、納入した業者さんに対応を依頼すればよいのに。或いは、対応を依頼したのに、満足な対応をしてもらえず、結局諦めたということなのでしょうか?

そういえば、最近再び、他社様の機械の修理やスペアパーツに関する問い合わせが増えてきました(実際には、責任が持てないので、遺憾ながら殆どお断りしています)。何か、根底でこれらの事象がつながっているように思えてなりません。

主軸(スピンドル)不良との格闘

<少し時間に余裕ができたので> 2014.04.14

3月中の札幌工場は目が回るような忙しさでした。消費増税を前にした駆け込み需要が予想を上回り、一部の注文をお断りせざるを得ない事態となりました。
弊社の機械は出荷前にしっかり整備しているため、他の類似機種に比べて安いというわけではありません。その上、ご注文頂いてから出荷するまでの日数もあまり短くはありません。日頃、派手な宣伝広告も打ちませんし、広告を出しても、他で見られるような美辞麗句をあまり使わず、どちらかといえば抑制的な表現に止めています。実態にそぐわない、美しいフレーズが、お客様をミスリードすることに抵抗があるからです。
それでも、そんな弊社の姿勢なり商品なりを、多くのお客様が肯定的に評価し、ご指名を頂いたということに、本当に感謝しております。
いずれにしましても、3月中は連日残業し、なんとか月内に予定していた出荷前検査作業をすべて完了することが出来ました。3月中は修理の依頼も多く、通常の出荷前検査作業の合間を縫って、故障した機械を受け入れ、修理や再調整作業を精力的にこなしました。

そして4月を迎えたのですが、一部の機種の在庫数量がとうとう完全にゼロになり、折角ご注文を頂いても、出荷できない事態になりました。駆け込み需要をある程度予測して、それなりに在庫数量を積み増していたのですが、なかなか思惑通りにはいかないようで、予想以上に売れた機種があった反面、あまり売れずに終わってしまった機種もありました。いずれにせよ、在庫切れを起こした機種については、海外メーカーからの入荷待ちの状態で、ご注文頂いているお客様には、誠に遺憾ながら、お待ち頂いている状況です。
これにつきまして、多くのお客様にご迷惑をお掛けしていることを、この場をお借りして、お詫び申し上げます。

さて、良し悪しは別として、スケジュールに少し余裕が出来たので、いままで忙しくて手が付けられなかった作業を進めています。例えば、廃番商品の保管スペースの見直し。札幌工場では、かつて扱っていた機械本体を、アフターサービス用に保管しています。実際には部品が完全な形では揃っていない機種もありますが、現品があれば、アフターサービスにも適切に対応することができます。現状は、大小様々な保存機が工場内の数か所に点在している上、出し入れにも苦労しています。これらを一か所に集め、必要に応じて出し入れしやすい形に改善しようと考えています。これにより、古い機械のアフターサービス対応のスピードアップが期待されます。この取り組みについては、別の機会にご紹介したいと思います。
<迷惑メール扱いは“迷惑”> 2014.03.28

弊社には毎日、お客様より様々なお問い合わせメールが入ってきます。機種選定や価格に関するご質問、機械の操作方法や加工方法に関するご相談、トラブル対応、修理・アフターサービスのご依頼、そうかと思えば、数十年前に販売した機械のスペアパーツの供給やオーバーホールなどの難題(!)も持ち込まれます。個々のお問い合わせに対しては、ひとつひとつ内容を丁寧に検討し、必要に応じて調査を行った上で、必ず回答するようにしています。どんな案件でも、可能なら即日、遅くとも2-3日以内に返事をお出しするように努めておりますが、調査や確認に時間がかかる場合には、予め、その旨をお客様に連絡し、お時間を頂戴するようにしております。中には、弊社では対応不可能なご要望や、全く的外れなご質問も含まれますが、それでも原則として、何らかの回答をお出しするようにしています。ただ最近、気になるのは、お客様にメールを返信してもお客様に届かずに、半ばクレームの形でお叱りを受ける事例があることです。『2週間も前に問い合わせをしたのに、一向に返事がないが、どうなっているのか』『いつまで待たせるのか』等々。原因は、こちらからお出しした返信メールがお客様サイドで、迷惑メールに分類されて、見落とされてしまうことです。

ネット上には、怪しいメールが溢れていますので、迷惑メールを分類する機能が必要なのはわかります。でも私たちが発信する普通のメールも迷惑メール扱いされるのは、やはり心外です。毎日、多くのお客様に回答メールをお出ししていますが、返信後、全く連絡をして来なくなるお客様がおられます。そんな時には、もしや弊社の返信メールが迷惑メールの中にあるのに気付かず、『問い合わせても全く回答を寄越さない対応の悪い会社』だと誤解されているのではないかと、気になってしまいます。

今までの話とは逆に、お客様から送られたお問い合わせメールが、弊社のパソコン上で迷惑メールに振り分けられてしまうケースもよくあります。私たちが、それに気が付かなければ、お客様のお問い合わせを完全に無視したことになってしまいます。このため、弊社では、通常の受信メールに加えて、迷惑メールも全てチェックし、お客様からの大切なメールが紛れていないか確認しています。これでは、迷惑メールへの分類機能など全く意味がなく、手間ばかりかかって本当に迷惑です。

迷惑メールにされてしまう原因は、お客様が使用しているパソコンやプロバイダーとの相性などが考えられるようですが、はっきりしたことはわかりません。一度、専門業者に調査してもらいましたが、結局わからずじまいでした。どなたか有効な対処方法をご存じの方はいませんでしょうか。
<主軸(スピンドル)不良との格闘> 2014.02.28

以前にも触れたことがありますが、海外から輸入した小型フライス盤の主軸(スピンドル)に精度不良品がしばしば見つかるようになりました。発見の都度、クレームとして海外メーカに対処を要求していますが、精度の良し悪しの問題を、相手に納得させる難しさを痛感しています。テーブルにキズがついていたりベースに亀裂が入っていたりするような場合は、画像を送れば大体納得してくれますが、精度の良し悪しを納得させるには、画像だけでは不十分です。結局、問題を解決するには、現物を海外メーカに送り返し、良品と交換してもらうのが一番よい方法ということになります。先日も、精度不良の主軸をまとめて海外に送り返しました。こちらの責任ではないのに、返送する運賃は自己負担なので本当に割に合いません。

数週間後、海外メーカより予想通りの連絡がありました。「全部調べたが、どこが問題なのかわからない。精度は基準内に入っている。」毎度のことながら、このような回答をもらうと、なんとも空しい気持ちにさせられます。ところが、その次に書かれていることが、少し今までのパターンと違っていて、「それでも、もしお前が新しい主軸に交換することを希望するなら、新たに主軸を製作して提供してもよい。しかしながら、本機種の部品類は、ひとつ合わせをして組み立てているので、主軸だけを送っても、機械本体にきちんと組み込むことが出来ないと思う。それでも良いか?」などというのです。新しい主軸を送らないといえば角が立つので、婉曲な表現で、私たちに対して、交換を諦めるように仕向けているように読める書き方です。或いは、ある種の“脅し”ともとれるかも知れません。 私たちもこの機種の様々な問題点やクセを熟知しているので、新しい主軸がそのまま素直に取り付けられるとは思っていません。ですから、私たちは「それでもいいから、新しい主軸を作って送ってくれ」と相手方に要求しました。

暫くして、札幌工場に新しい主軸がまとめて送られてきました。早速、フライス盤に組み込み精度を確認したところ、返品した主軸に比べて、格段に精度がよくなっていました。それでも、数本の主軸は依然として、私たちの基準から外れていました。これを再び海外へ送り返しても、堂々巡りになるのは目にみえていたので、自分たちで修正し、どうにか基準内に収めることに成功しました。今回の修正作業は、社員の技術を試す良い機会になりました。

これでメデタシ、メデタシとホッとしたのもつかの間、別の機種でもまとまった数の主軸不良が新たに見つかりました。やれやれ、また海外に返品か・・・。主軸不良との闘いはまだまだ終わりません。(つづく)

主軸(スピンドル)不良との格闘

<還暦を迎えたセーパー(?)> 2014.01.24

札幌工場は小型形削盤(セーパー)専門メーカとして、数千台の生産実績を挙げていました。しかしながら、セーパーという機械自体が徐々にフライス盤などに置き換えられていったため、当工場でも約40年前に事実上、セーパーの製造を終了しております。それでも、様々な工具が必要となるフライス盤に対して、バイト1本で様々な切削加工が可能となるセーパーは、あると重宝するため、私たちの工場では未だに手放せません。同じ理由からだと思いますが、弊社が40年以上前に納入したセーパーを今日まで大切にお使い頂いているユーザ様もおられるようです。

そんな訳で、今でも年に1-2件、札幌工場製セーパーの修理や部品供給に関する問い合わせが舞い込みます。でも、セーパーの製造に携わった経験がある社員は全く残っていませんし、部品も殆どないため、残念ながら修理の依頼をお断りするしかないのが実状です。

先日、ある有名企業様よりセーパーの部品供給のお問い合わせを頂きました。「かなり昔に導入した」ということ以外、機械の型式も何も全くわかりません。手掛かりをつかむために、ユーザ様にお願いして、機械や製造銘板の写真をお送り頂きました。受け取ったそれらの写真を見て、大変驚きました。なぜなら、そこに写っていたのは、私たちがいまだかつて見たことがないタイプのセーパーだったからです。通常、札幌製セーパーのラム上にはローマ字で“SAPPORO”のマークが入っているのですが、その機械のラムには、何とカタカナで“サッポロ”と表示されているのです。銘板には「合資會社 札幌工作機械製作所 札幌市外上白石」とあります。いままで、“SAPPORO”ではなく“サッポロ”と表示されたセーパーがあったなんて全く知りませんでした。工場に現存する古いカタログとも照合しましたが、該当する機種が見当たりません。でも、間違いなく札幌工場で製造された機械のようです。いろいろ調べてみた末、確証はありませんが、どうやら1950年~53年(昭和25-28年)頃に製造されたセーパーではないかという結論に達しました。仮に1953年製だとしても、60年前の機械ということになります。人間でいえば還暦です。よく今まで現役で動いていたものだと、驚きと同時に感動してしまいました。

昔、先輩社員から「うちのセーパーは、頑丈な上、精度も最高だった」という話をよく聞かされていました。この“サッポロ”セーパーを見ていると、妥協を許さず、鋳物から部品をひとつひとつ作り、1台1台丁寧に組立てていた当時の様子が偲ばれます。
それにしてもこの機械、あまりにも古すぎて、全くユーザ様のご要望に沿えなかったことは、やはり心残りでした。

現存する古いセーパーのカタログ
現存する古いセーパーのカタログ
(還暦の機械は、これよりも古い?)

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