寿貿易株式会社 株式会社メカニクス
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札幌工場 作業日誌

メカニクス札幌工場では、お客様からご注文いただいた機械やその付属品を厳重に検査・調整のうえ、お届けしています。このコーナーでは、日頃の作業で感じたこと、出荷前検査で発生した問題やエピソードなどを都度ご紹介したいと思います。

<1年待って、ようやく届いた旋盤> 2015.12.11

今年最後の日誌では“実名”入りのウラ話をします。
USL5モデル3という小型の旋盤があります。この機種は非常にオーソドックスな旋盤で、機構がシンプルなので使いやすく、トラブルが少ない上、ミーリングアタッチメントを取り付けることにより、フライス作業やボール盤作業が可能な万能工作機械にもなるため、根強い人気があります。
この機械もご多聞に漏れず、ベースマシンは海外製ですが、札幌工場で殆ど全分解に近い形で整備、調整していますので、輸入品扱いをされると、ちょっと抵抗があります。純国産品ではないけれど、“準”国産品と言っても差支えないでしょう。ですから、私たちにとっては、海外からこの機械を“材料”として輸入して、日本で加工しているという感覚です。

実はこの機械、昨年の暮から今年の夏までの間、海外からの入荷が完全に止まっていました。昨年の秋口に海外メーカーに対して、機械の発注をかけたところ、納期を12月末と回答してきたため、それに合わせて準備を進めていました。ところが、年が明けても一向に入ってくる気配がありません。海外のメーカーが納期を守らないのは珍しいことではないので、じきに入荷するだろうと、当初は楽観的に考えていました。しかしながら、3月に入っても全く音沙汰がなく、悶々としていたところに、先方よりメールで、「機械を完成させるメドがたたなくなった」との連絡が入ってきてパニックになりました。理由は、当該海外メーカーの下請け部品業者が倒産したことにより、一部の主要部品が手に入らなくなったためだとの説明でした。
日本国内では、古くから付き合いのある部品屋さんの廃業があとを絶たず、私たちも非常に苦労しているという話を、過去にも何度か取り上げましたが、海外でも同じような問題が起き始めたようです。

「メドがたたない」と言われても、こちらは多くのお客様を抱えているわけですから、「はい、そうですか」と諦めるわけにはいきません。いろいろ手を尽くして、なんとか代替品を製造してくれるメーカーを探しだし、そちらに対して、新たに発注をかけました。それから4か月が経過し、7月の下旬にようやく待望の代替ベースマシンが入荷しました。結局去年の秋口から数えて、約1年待たされたことになります。
でもまだ安心できません。仕様、外観、品質、精度など、確認しなければならない点が山ほどあります。それを、ひとつひとつ丁寧に検証した結果、外観に若干の相違点はあるものの基本スペックは、今までの機械と全く同じであったため、USL5モデル3のベースマシンとして問題なく採用できることがわかりました。

取り敢えず、これにて一件落着ですが、改めて、海外製品を扱うことの難しさを痛感しました。今後、他の海外メーカーでも同様の問題が発生しないとも限りません。弊社ではこのようなリスクを想定して、部品在庫を積み増しするなどの対策を急いでいます。

来年早々、USL5モデル3のベースマシンの次のロットも入荷します。

2016年も頑張ります。
今年一年間、ありがとうございました!

USL5モデル3旋盤
USL5モデル3旋盤

<ひどい三爪チャック> 2015.11.19

この数か月間、ミニ旋盤に付いている三爪スクロールチャックの品質の悪さに悩まされました。はっきりいえば、このクラスの旋盤に付いている三爪チャックは、あまり高級ではないので、品質もそれほど高いものではありません。それでも、私たちは独自に基準を定め、基準を外れているチャックは修正するなり、交換するなりしています。でも、今年、海外から入ってきたミニ旋盤に付けられていた三爪チャックの精度はあまりにもひどく、修正のしようがない「不適合品」ばかりという事態になりました。

海外メーカーに文句をいい、代わりのチャックを送ってもらっても、結果は同じでした。例によって、海外との間で、不毛な論議が繰り返され、「お前(弊社)の精度の測定方法がおかしい」とか「我が国の精度基準は日本とは異なる」みたいな話になって埒が明かなくなりました。このため、三爪チャックの調達先の変更を真剣に検討しましたが、コストや技術的な課題があり、簡単に行きそうにありませんでした。
(因みに、ミニ旋盤でも、L150やL180Vは高級機種であるため、最初からもっと品質の高い三爪チャックを使用しています。)

仕方がないので、今年の夏のある日、丸一日かけて、在庫している同種の三爪チャック全てを、この海外メーカーの主張する方法で忠実に測定し直しました。結果は、恐れていた通り、彼らの方法でやっても、私たちの基準はおろか、彼らの基準からも大きく外れるものばかりでした。
次に、基準を外れるチャック自体を、何個か分解し、何が問題なのか入念に調べてみました。
細かいことを言えば、あちらこちらに気になる点がありましたが、やはり、一番の問題は爪の研磨が悪いということでした。残念ながら、詳細についてはここで明かすことは出来ませんが、札幌工場でちょっとした治具を考案して、何台かの爪を再研磨したところ、精度が大きく改善しました。それでも、基準を外れる、救いようのないチャックも多く、それらは断腸の思いで廃棄処分にしました。

私たちの調査結果を、件の海外メーカーにぶつけたところ、ようやく納得してくれて、このたび、代わりのチャックが大量に送られてきました。私たちが、それら全てのチャックの精度を測定した結果も良好でした。
一時は、三爪チャックのやりくりに四苦八苦していただけに、やっと枕を高くして眠れるようになりました。
<寝台特急「北斗星」号 その2> 2015.10.15

鉄道での移動は、時間がかかりますが、ぼんやり車窓を眺めていると、新しい発見があったり、面白いアイデアが浮かんだりします。新幹線でも車窓を眺めることは可能だとは思いますが、スピードが速い上、トンネルが多すぎて(特に東北新幹線の盛岡以降)、車窓を楽しむ気分にはなりません。

「北斗星」は上野駅19時すぎの発車なので、車窓を楽しむことは出来ませんが、函館駅に着く頃までには夜が明け、函館から先は北海道内の景色を楽しむことができました。
まずは大沼公園。駒ヶ岳を背景に、大沼、小沼の美しい風景の中を列車は進みます。それを過ぎると、右手に朝日に輝く噴火湾(内浦湾)が現れます。ここから先、列車は湾に沿って、Uの字を描くように進んでいきます。いかめしで有名な森駅、かにめしが名物の長万部駅を経て、列車はひたすら走ります。やがて洞爺湖の玄関口、洞爺駅を過ぎると、左手に有珠山が眺められます。そして間もなく、鉄の街、室蘭(東室蘭駅)に到着。製鉄で栄えた町で、かつて弊社がお世話になった取引先のいくつかもこのあたりにありました。次が登別駅。温泉で全国的に有名ですが、この町には、弊社のユーザ様もおられます。機械は順調に動いているでしょうか。
そして、「北斗星」は次の停車駅 苫小牧駅を目指します。そういえば、苫小牧にもお客様がおられます。

いままで何度もこの列車のお世話になっていますが、幸い乗車した「北斗星」が遅れたために仕事に影響が出たことはありません。でも、ちょっと冷や汗が出た、列車遅れの経験が1度だけあります。それは確か、次の停車駅、苫小牧駅に向かう途中のことでした。
長い直線区間を快走していた「北斗星」に突然、急ブレーキがかかり列車が踏切のところで止まってしまったのです。外に目をやると、何と1台のトラックが遮断機の内側に侵入したまま停まっているではありませんか。どうやら、このトラック、警報機が鳴りはじめているのを無視して、無理に渡ろうと踏切に侵入してはみたものの、前方の遮断機が下りてしまったため、慌ててバック。しかし後方の遮断機も下りてしまい、踏切内に閉じ込められてしまったようです。ひとつ間違えば、大惨事になったかも知れません。
「北斗星」は現場に30分以上停車したあと、ようやく運転再開となりました。この列車は、定刻の11時15分よりも大幅に遅れて、札幌駅に到着しました。
結局、その時は、昼食を食べる暇もなく札幌工場にすべり込み、辛うじて、午後の打ち合わせに間に合いました。

北海道新幹線の開業日が2016年3月26日に正式に決まりました。「北斗星」の後を追うように、「カシオペア」と青森・札幌間を走る夜行急行「はまなす」も3月までに廃止されることになりました。
北海道新幹線開業後は、東京・札幌間を鉄道で移動するには、昼間の列車を利用するしかありません。東京駅から「新函館北斗」という新しい北海道の玄関駅までは新幹線、そのあと在来線で札幌に向かうことになります。まだ正式なダイヤは発表されていませんが、東京駅から札幌駅まで8時間はかかるのではないかと思っています。

これからも東京・札幌間の移動には、主として航空機を使うことになると思いますが、時には北海道新幹線を利用してみたいと思っています。でも「北斗星」のような風情を味わうことは出来そうにありません。昭和の雰囲気を残す寝台特急「北斗星」号の廃止は、本当に残念です。

「北斗星」車内より撮影
「北斗星」車内より撮影

<寝台特急「北斗星」号 その1> 2015.09.16

弊社の旋盤、フライス盤をご愛用頂いているユーザーには、鉄道ファンがたくさんおられます。工作機械を使って、非常に精巧な鉄道模型作りを楽しんでおられるようです。
いままで鉄道ファンといえば、男性の趣味というイメージでしたが、最近は、若い女性にも鉄道を愛好する人が増えており、「鉄子」とか「ママ鉄」などと呼ばれています。
ひとことで鉄道ファンと言っても、いろいろなジャンルがあって、弊社のお客様のように鉄道模型作りを楽しむ人、鉄道写真撮影が趣味のいわゆる「撮り鉄」、鉄道に乗るのが主体の「乗り鉄」など様々です。「乗り鉄」さんひとつとっても、新幹線に乗るのが好きな人、私鉄に乗るのが好きな人、ローカル線が好きな人、JRの特急に乗るのが好きな人など色々です。

ところで、弊社は営業拠点が東京にあって、工場が札幌にあるので、東京・札幌間を頻繁に行き来しています。通常は、もちろん、航空機を使います。羽田・新千歳空港間はわずか1時間半。あっという間です。
でも時には、敢えて、列車で移動することがあります。鉄道による東京・札幌間の移動には大きく分けて3つの方法があります。ひとつは、昼間の新幹線と在来の特急列車を乗継いで行く方法で、約10時間かかります。もう一つは、夕方の新幹線で青森まで行き、そこからローカルな夜行急行「はまなす」号に乗って札幌までいく方法。 夕方18時過ぎに東京駅を出発すると翌朝の6時過ぎに札幌駅にたどり着きます。こちらは12時間かかりますが、朝一番から工場で仕事に入れるので、時間の節約になります。そして最後は、寝台特急「北斗星」号と、「カシオペア」号です。「北斗星」「カシオペア」は非常に人気の高い列車で、予約が取りにくいことでも有名です。「北斗星」の上野・札幌間の所要時間は約16時間です。
仕事のスケジュールに合わせて、これらすべての列車に一度は乗車した経験がありますが、やはり何度も乗車し、一番印象深いのは「北斗星」です。

なぜ「北斗星」が一番かといえば、豪華な観光列車というイメージがありながら、ビジネス客向け列車の要素も兼ね備えており、出張客が利用しても違和感がないからです。それにこの列車には、寝台列車全盛だった昭和の匂いがして、懐かしさも感じられます。もちろん、使われている車両も旧国鉄時代に作られた、いわゆるブルートレイン。これらの車両は製造されてから30-40年経過していますが、看板列車ということで、まあまあよく手入れはされていたようです。列車は北海道に入ると、「DD51」型という、これまた古いディーゼル機関車2機に牽引されます。「北斗星」を牽く「DD51」機関車は1970年代に製造されたロートル機。なんだか、製造から50年経過してもいまだに現役の、札幌工場のセーパー(形削盤)のようです。
そんな思い入れのある「北斗星」が、北海道新幹線の開業準備の影響で、先頃廃止されてしまったのは、誠に残念です。(つづく)

DD51型機関車 函館駅にて
DD51型機関車 函館駅にて

<LED蛍光管導入> 2015.08.18

お盆休み直前のある日、工場内の蛍光灯をLED蛍光管に交換しました。交換工事は思ったよりも早く終わり、私たちの仕事に支障をきたすことは殆どありませんでした。
LEDへの切り替えは、以前からの懸案でしたが、このほど業者さんから比較的リーズナブルな提案を受けたため、導入に踏み切りました。
LED蛍光管を導入した目的は言うまでもなく、節電・省エネ効果が見込めるからです。それだけでなく、作業場や事務所が明るくなりました。作業の能率も上がりそうです。

お盆休みも終わり、気分一新。これからまた頑張ります。

LED蛍光管導入 LED蛍光管導入

<中古機械は高くつく?> 2015.07.21

以前に比べて、中古機械に関する、お客様からのお問い合わせが増えています。

「メカニクス製の卓上旋盤の中古機を手に入れました。足りない部品があるので販売して頂けませんか」
「友人からメカニクスさんのフライス盤を譲り受けましたが、不具合があるので、直して頂けませんか」
「中古とはいえ、札幌工作機械製作所製とあったので、安心して購入しました。サポートしてくださいね」

昔と違って、今はネットで中古品を手軽に売り買い出来る時代だからでしょうか。様々なルートを通じて、私たちがかつて手掛けた旋盤やフライス盤が中古機械として出回っているようです。
中古機械とはいえ、弊社が手掛けた機械を特に選んで購入して下さるお客様がいるのは、やはり悪い気はしません。でも、そこはやはり中古品。いろいろ難しい問題もあるようです。

中古機を購入はしてみたものの、主要な部分が破損していて、生憎、弊社にも手持ち部品がなく、お困りのユーザ様がいる一方で、「ない部品は自分で作る」といって、機械の再生を心から楽しんでいる猛者もいるようです。
中には、中古機を購入する前に、現在でもその機械の部品が確実に手に入るかどうか、弊社に確認してくる慎重なお客様もいます。
また、他社様が販売した類似機械の中古品を、弊社の機械と誤認して、部品の供給を依頼してくるお客様もいます。機械番号や型式、外観、塗装色などを確認すると、弊社が手掛けたものかどうかわかります。

中古機械について、時々、私たちが入社する以前に製造・販売されていた機種に出くわすことがあります。あまりにも古いので、詳細がわからず、どう対応してよいのか四苦八苦することもしばしばです。
20年以上前に製造販売された機種にもかかわらず、非常にコンディションがいい機械に出会うと、なんだか嬉しくなります。
機種によっては、その機械をみた瞬間、その当時の苦労が甦り、懐かしさがこみ上げてくることもあります。

弊社は、他社様に比べて、スペア部品をたくさん保有しているという自負はありますが、機種が古くなればなるほど、部品在庫数が年々確実に減少していきます。残念ながら、それはどうすることもできません。やむを得ず、新たに作ることもありますが、非常に高くつきます。
従って、折角手に入れた中古機械のユーザ様に対して、部品の供給をお断りせざるを得ないケースや、髙額の部品のお見積書を提示せざるを得ないケースが増えてきました。部品を自分で作れる猛者の方なら別でしょうが、結局、中古機械が高いものについているのではないかと心配になります。
<カラスとの闘い> 2015.06.27

毎年6月、全国的に有名になった「YOSAKOIソーラン祭り」や「札幌祭り(北海道神宮例祭)」などが開催されると、いよいよ札幌にも夏が来たのだということを実感します。気分も明るくなります。札幌工場にある木々もたくさんの葉を付け、ちょっとした都会のオアシスになります。この季節は、昼休みに屋外に出て、深呼吸するだけでも、爽やかな気分になります。

しかし、今年は招かれざる客のために、その平穏な雰囲気がぶち壊しになってしまいました。
工場敷地内の建物に隣接する木の上に、カラスが営巣しヒナを育て始めたからです。雪が解けてもまだ寒かった4月中旬頃から、つがいのカラスが工場の回りを飛び回っていたので、警戒はしていたのですが、恐れていた通り、営巣し卵を産んでしまったのです。
よく知られているように、子育て中の親カラスは、ヒナを守るために、非常に攻撃的になります。私たちも、表に出ると、親カラスから鳴き声で威嚇されたり、頭を叩かれたりするようになりました。

カラスは頭がよいと言われますが、人間を識別する能力も優れているようで、弊社の社員を無差別に襲ってくるわけではなさそうです。いつでも攻撃対象にされる残念な社員がいる一方で、全く攻撃されない幸運な社員もいます。服装を変えても見分けるようです。一方、出入りの運送業者さんや工具屋さん、お弁当屋さんには攻撃を仕掛けません。特定の社員だけが狙われます。ターゲットにされた社員は、別にカラスにひどいことをしたわけでもないのに、誠にお気の毒です。

札幌市では、依頼すればカラスの巣を駆除してくれるようですが、それは街路樹などに限られ、工場敷地など私有地内に営巣したカラスについては、対象外だとのことです。市の許可を得て、業者に依頼する方法もありますが、鳥獣保護の観点からもいささか抵抗があります。
育ったヒナは7月中に巣立ちするようですが、それまではカラスとの睨み合いが続きます。

カラスとの闘い

<機械の改造について> 2015.05.15

弊社で扱っている各機種は、輸入されたままの状態がどうであろうと、工場で整備することにより、“まともな”機械にすることが可能と判断した場合にのみ、商品化しています。もちろん、品質や性能は、販売価格との絡みがありますから、低価格機種なのに、高級機種のような品質、性能に近づけることは至難の業です。あくまで総合的なコストパフォーマンスという観点から、それぞれの価格帯で、最良の商品となるよう努力しているということです。
しかしながら、これらの機種は汎用品であり、特定の目的のために設計された専用機械とは異なります。ですから、ユーザー様が用途に合わせて、もっと使いやすい機械にしようと、様々な改造を施すというケースは、決して珍しいことではないようです。また、品質的に気になる部分を改造して、機械のレベルアップを図っているユーザー様もいるようです。

ユーザー様による改造事例は様々です-「プラスチック製ギアを金属製に変更した」、「ギア駆動部をベルト駆動に変えた」、「溶接して機体の強度を上げた」、「マイクロメータカラーの表示を見やすいものに変えた」、「ホコリよけのカバーを自作した」、「NC装置を取り付けた」など、多岐にわたります。それらの中には、私たちにとっても目からウロコの改造例もあります。時には、私たち作り手の視点と、使い手の視点に、大きなギャップがあることに気付き、大いに反省したこともあります。
ところで、一部のユーザー様は、ご自分が改造した内容をブログやHPで公開しているようです。 そのせいでしょうか。お客様より、札幌工場で同じような改造を実施した上で販売して欲しいという依頼が時々来るようになりました。

でも、遺憾ながら、改造をお請けすることが困難なケースが少なくありません。
理由は、改造自体が技術的に難しくなくても、メーカーとして責任が持てないからです。改造により、その部分が改善されても、別の部分に悪影響を及ぼすかも知れません。そのような可能性を十分考慮した上でなければ、なかなかお請けするのは難しいものです。それに、アフターサービスの可否などの問題も生じがちです。また、法規制に引っ掛かるケースもあります。お客様が、ご自分で改造して使用する分には差し支えがなくても、お金を頂いて改造する場合は、それらの問題をひとつひとつクリアしなければなりません。
私たちが輸入機械を商品化する過程でも、“まともな機械”に仕上げるためには、ある程度の改造や他の部品への交換は避けられません。改造や部品交換の可否については、それに伴う問題点などを十分検討した上で、判断しています。商品として売るわけですから慎重にならざるを得ません。

「壊れやすいプラスチックギアを金属製に変えて欲しい」という要望を例にとれば、金属製にすれば、確かに壊れにくくはなります。でも、運転時の騒音が大きくなるという副作用が出ます。また、電気回路におけるヒューズと同じで、機械に過負荷がかかった時に、プラスチックギアが壊れて、運転を強制的に止めることにより、機械全体に影響が及ぶことを防ぐ役割もあります。そのような理由を知らずに、ただ金属製ギアに交換すれば、過負荷状態でもギアが壊れずに、結果的に機械全体に被害が及んでしまうかも知れません。
改造をお断りしたことにより、「こんな簡単なこともできないのか」と落胆されるお客様もおられるかもしれませんが、それには、いろいろな事情があるのです。非常につらいところです。

機械の改造について

<たった1本のベルトがないために・・・・・> 2015.04.21

先日、他社から購入した安価な類似機械をお持ちの方からメールが届きました。『機械の駆動ベルトが切れてしまったが、販売した業者に問い合わせても埒があかず、国内のベルト屋さんにも該当するサイズのベルトがなくて困っている。適合するベルトがあれば販売して欲しい。』という内容のものでした。ベルト1本がないために、機械を全く使用することができず、無用の長物と化してしまったとも書かれていました。国内のベルト屋さんはともかく、機械を販売した業者さんの無責任さには、ただただあきれ返るばかりです。

最近、海外製の機械、特に中国製の機械を取り扱っていて気になることは、中国独自の工業規格に基づいた部品が使われるようになったことです。これらの部品は、私たちが慣れ親しんでいるJISやDINとは異なる形状で、全く互換性がありません。件のベルトも、どうも中国規格のようで、国内のベルトメーカーでは製造されていないようです。だから、このユーザー様がお困りの事情がよくわかるのです。

ところで弊社では、機会あるごとに、いろいろな旋盤やフライス盤、各種のアクセサリ類をサンプル品として輸入し、商品化の可能性を検討しています。そのまま、新商品化にゴーサインがでる“幸運”なサンプルがある一方で、全く日の目を見ずに、お蔵入りになってしまうサンプルもあります。現在、札幌工場には、そのような、残念な機械やアクセサリが何台も倉庫の片隅に眠っています。調査の結果、そんな中の1台に使われているベルトが、このユーザー様がお持ちの機械に適合するらしいということが分かりました。
正直いって、弊社が販売した機械ではないので、いつもこのような対応が出来る訳ではないのですが、取りあえずこのベルトをお送りしたところ、ユーザー様より、ぴったり装着できて、機械が使えるようになったというお礼のメールを頂きました。

今回は、捨てずに工場で保管していた残念なサンプル機のおかげで、1台の機械を蘇らすことができたようです(正直なところ、他社機なので、ちょっと複雑な気持ちですが・・・)。
因みに、私たちが扱う機械については、中国規格のベルト類も常時在庫し、お客様の便宜を図っております。はい。

札幌工場の片隅に保管されている残念な機械たち
札幌工場の片隅に保管されている残念な機械たち

<質より量が大切?> 2015.03.23

私たちが扱う海外製品の品質が改善されないどころか、むしろ悪くなっているという話を今まで再三してきました。最近入荷する機械では、破損やキズのある部品が組み付けられているという事例が目立ちます。不良部品を平気で使用するという神経は一体どういうものなのかと、かねて疑問に感じてきましたが、最近手にしたある本の一節から、長年の疑問が一気に氷解しました。筆者は某大手自動車メーカーで中国ビジネスに従事した経験の持ち主です。

要約すると、中国では今日でも共産主義経済の影響が色濃く残り、決められた製品を、決められた数量だけ生産するという計画経済的な考え方に支配されおり、品質よりも数量の達成が重視されるということです。
実際、輸入される機械や部品の数量は揃っているのに、受け入れ検査や出荷前検査にかけると、割れた部品、変形した部品、大きな巣のある鋳物部品、正常に作動しない電装部品などが次々に見つかります。結局、現地の工場では納期を間に合わせるために、多少問題のある部品であっても、敢えて目をつぶり、使ってしまうということなのでしょう。
余談ながら、中国の人たちもこのような事情を知っているので、日本製などに殺到するのだそうです。

ところで、弊社が取引している海外の仕入先は、中国だけでなく、台湾、ドイツ、イタリア、ポーランド、イギリスなど多岐にわたっています。不良部品が組み付けられているのは、何も中国製に限らず、台湾製でも決して珍しくありません。さらには、まれにドイツ製でも不良部品が見つかります。台湾製の機械については、多くの部品やアセンブリを中国から調達しているようですし、ドイツ製機械にも、中国製の部品が多用されるご時世です。同じようなことがあっても不思議ではありません

何かと問題が多い海外製品ですが、製品の改善に真剣に取り組んでいる海外メーカーはあまり多くはありません。少なくとも私たちはそう感じています。私たちが部品不良に対して苦情をいえば、同じ部品でもう少しマシなものを出して終わりにしてしまうケースが大半です。一方、海外の取引先の中にも少数ながら、改善意欲があり、私たちの苦情に真摯に対応してくれるメーカーがあるのも事実です。しかし、いくら相手先の経営層が真面目に取り組んでいても、どうも製造現場の末端にまで伝わっていないようで、なかなか品質の向上につながっていないようです。末端に行けば行くほど計画経済の残滓が大きく影響しているのでしょうか。本当に歯痒いです。札幌工場の負担も一向に軽減されません。
<Aタイプ、MSタイプの新事情> 2015.02.23

弊社が取り扱う旋盤、フライス盤には、「Aタイプ」と「MSタイプ」という2種類のグレードがあります。今までは、同じ機種でもAタイプ とMSタイプがあり、多くのお客様より、どこがどう違うのかというお問い合わせをよく頂きました。
これは、弊社HP上でも詳しく説明されていますが、海外製の機械に対する、札幌工場での出荷前検査、整備・調整内容による区分けです。詳細はHPをお読みいただくとして、簡単に言えば、Aタイプは弊社の検査基準に則り入念に整備される機械、MSタイプは重要箇所に限定して整備される代わりに、その分お安く販売する機械ということになります。
因みに、メカニクスシリーズは現在、すべてAタイプ扱いなので、このような区分けは行っておりません。

ところで近年、誠に遺憾ながら、MSタイプを廃止して、Aタイプに1本化せざるを得なくなった機種がたくさんあります。それとは逆に、Aタイプを廃止して、MSタイプに一本化した機種もあります。どうしてこのようなことになったのでしょうか。実は、これらは海外製機械の品質の悪化と密接に関係しています。

海外製の小型旋盤・フライス盤の品質は、年々悪化し続けているというのが私たちの実感です。少なくとも以前より良くなったとはとても思えません。結果的に、私たち札幌工場での整備・調整作業が増えることになるのですが、元々の品質に様々な問題があり、MSタイプのような限定的な整備が難しく、Aタイプ並みの整備をせざるを得なくなっているのです。即ち、MSタイプのつもりで整備していたのに、細かい不具合が多く、あっちもこっちも直しているうちに、Aタイプに近い状態に仕上ってしまったというケースが急増しているということです。もちろん、作業時間もAタイプ並みにかかりますから、とても低価格でお売りできる商品ではなくなります。このような機種については、MSタイプを廃止し、Aタイプのみの販売に1本化しました。
一方、品質に難があり、整備しても、Aタイプ並みに引き上げるのが困難な機種もあります。このような機種は、Aタイプを廃止してMSタイプ専用にせざるを得ません。
MSタイプ専用になる機種で一番問題になるのは、主に外観です。塗装が汚く、細かいキズのようなものがあるため、その修正に結構な手間がかかるのです。機能や精度については、MSタイプといえども、弊社の基準に従ってきちんと整備していますから、実用上は全く問題がありません。外観のお化粧直しに時間をかけるくらいなら、機能や精度だけをきちんと仕上げた上で、MSタイプとして低価格で販売した方が、お客様にとってメリットが大きいというのが、MSタイプに一本化した最大の理由です。
いずれにしましても、MSタイプだからと言ってひどい状態のまま出荷するなんてことはありえません。もし、機能や精度について、私たちの手に負えないレベルの機械であれば、取扱いを中止するでしょう。

先日、あるお客様が、MSタイプの限定的な整備とは、簡単な目視チェックや付属品の数量チェックだけだと誤解しておられたので、大変驚きました。MSタイプといえども、それなりに精度調整は行いますし、機能的な面にも十分気を配って整備しております。
かつて出荷したMSタイプで販売した機種の中には、上記のような事情から、Aタイプと遜色がないものも含まれていたはずです。
Aタイプは勿論のこと、MSタイプでも、他社様の安売り品とは一線を画していると自負しております。

Aタイプ、MSタイプの新事情

<廃番機種を保管する専用棚> 2015.01.15

このたび、廃番になった古い機種専用の展示棚が完成しました。

10年以上前に販売を終了し廃番になった機械であっても、未だにスペアパーツの供給や技術的な問い合わせが日常的に持ち込まれます。それには、やはり現物がないと、きちんとした対応をすることは出来ません。このため札幌工場では、多くの廃番機種をサンプルとして保管しています。ひとつの型式でも、販売期間中に様々な改良が加えられ、スペックを変更することは決して珍しいことではありません。仕様が変更になった部分すべてを保管しておくことは、なかなか難しいのですが、そのような事情も考慮に入れ、アフターサービスに極力支障が起きないように、サンプル機の保管方法にもいろいろ工夫を凝らしております。機種によっては、様々な事情から、一部の部品が欠落しているケースもありますが、それでもないよりはマシです。きれいな状態で保管しています。

いままでは、廃番機種のサンプルは、工場内に点在していました。工場の奥に、木枠で厳重に梱包された状態で保管されていた機種もありました。このため、問い合わせがあっても、すぐに現機にあたって確認したり検証したりすることが難しく、回答に時間を要することが時々ありました。

このような不便を解消するために導入したのが、サンプル機専用の展示棚です。昨年末までに、工場内に保管スペースを設け、専用の重量棚を設置し、点在していたサンプル機を一堂に収容しました。

これにより、お客様からのお問い合わせに対して、より迅速に対応することが可能になると思っています。

廃番機種を保管する専用棚

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