寿貿易株式会社 株式会社メカニクス
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札幌工場 作業日誌

メカニクス札幌工場では、お客様からご注文いただいた機械やその付属品を厳重に検査・調整のうえ、お届けしています。このコーナーでは、日頃の作業で感じたこと、出荷前検査で発生した問題やエピソードなどを都度ご紹介したいと思います。

<記録的な大雪> 2016.12.26

12月に入って、札幌は記録的な大雪に2度も見舞われました。23日までに96cmの積雪を記録したそうで、こんなに降るのは実に50年ぶりとのことです。

お蔭で、交通機関は完全にマヒ状態。JRは動かないし、高速道路も閉鎖されて、空港や都市間連絡バスもストップ、そして、飛行機は殆ど欠航となり、新千歳空港では合計6,000人以上が足止めされて、空港内に泊まる事態になったのは、報道の通りです。

札幌市内の道路では、路上に積もった雪を除雪する際に、雪を道路脇にうず高く積み上げるため、片側2車線の道路も、1車線分は事実上雪置き場にされてしまいます。このため、市内の幹線道路は大渋滞です。除雪が行き届かない狭い通りなどは、歩くのもひと苦労です。

工場の出入り口に積もった雪の除雪作業や、屋根の雪下ろしなどの作業もバカになりません。
こんな時は、集荷のトラックも遅れがちになり、お客様への配送が遅れる可能性があります。
ただでさえ年末は荷物が多いのに、このドカ雪です。予定通り荷物がお届けできるかどうか、心配しています。
降り続く雪を恨めしそうに眺めつつ、今年も終わりに近づいてきました。

今年1年間有難うございました。

記録的な大雪
札幌工場も雪に埋もれそう・・・

<アフターサービス あれこれ> 2016.11.25

お客様からの依頼により、日常的に様々な形で、販売した機械の修理やメンテナンスなどのアフターサービスを実施しております。比較的単純な故障なら、部品をお送りし、お客様サイドで交換して頂きますが、複雑な内容なら、機械全体または一部を札幌工場に送り返して頂いた上で、腰を据えて修理させて頂いています。また、状況によっては、出張修理も実施しています。
いずれにしましても、修理についても手を抜かず、丁寧に対応させて頂いております。
このようなアフターサービス作業も長年続けていると、いろいろな経験をします。

故障した機械を札幌工場でお預かりして修理することを、私たちは「入院」と呼んでいます。お預かりする機械は「患者さん」ということになります。
故障や不具合箇所がある程度特定されている場合は、機械全体ではなく、一部分のみをお預かりします。いずれにせよ、お客様にとっては、機械を梱包して札幌工場にお送り頂かなければならないので、いろいろご不便をおかけすることになります。その点については、いつも申し訳ない気持ちでおります。
でも、工場には修理に必要な設備やスペアパーツが揃っていますので、作業がスムーズに進み、確実に直せます。ですから、機械の修理には「入院」が近道なのです。

お預かりした機械で苦労するのは、お客様が指摘する不具合現象が工場で再現されないケースです。
ある時、主軸に回転ムラが出るとの理由で持ち込まれた機械を、工場で動かしてみましたが、回転ムラもなく全く正常で、どこが問題なのかわかりませんでした。
またある時は、「作業中に突然機械が停止することがある」とのことで、問題の機械が持ち込まれましたが、全く現象が再現できませんでした。試しに、重切削作業まで実施して、機械に負荷をかけてもみましたが、それでも機械が停止しませんでした。何をどうやっても現象が出ず、完全にお手上げでした。
大半の「患者さん」は、「入院」により“全快”しますが、現象が出ない場合、機械全体の再点検を実施し、特に問題がなければ、そのままお返しすることになります。こんな時は、やはり何となく後味が悪いものです。
数年前に、主軸が変形して精度が出ないという理由で、機械を工場で受け入れたことがありました。主軸が変形するというトラブルはあまり聞いたことがなかったので、半信半疑で受け入れました。調べてみると、主軸が変形していたのではなく、主軸に装着されていた保持具に不具合があるということがわかりました。主軸には全く問題がありませんでした。それなら、手間をかけて機械自体を「入院」させる必要はなかったわけで、本当に悔やまれる事例です。

「入院」による修理の他に、出張修理に出向く場合があります。時には、札幌からはるばる九州方面にまで出かけたこともあります。ただ、残念ながら、私たちの力不足で、大手メーカーのように、電話一本で迅速にユーザ様を訪問するようなことは困難です。
出張修理において私たちが経験した一番苦い思い出をひとつだけご紹介します。
かなり以前のことですが、機械の調子が悪いとのことで、お客様を訪ねたところ、調子が悪いのは他社様の機械で、私たちが販売した機械は正常に動いていたということがありました。事前に、電話でいろいろ状況を確認し、万全の態勢で出張したのに、お客様の勘違いで、私たちに修理の依頼がきてしまったのでした。このお客様は他社様の製品も含めて、旋盤やフライス盤を何台も所有していたので、どの機械が私たちのものかわからなくなっていたようです。いまは画像や動画を気軽にメールでやりとりすることが出来る時代になったので、訪問前に、間違いなく私たちの製品かどうか確認するのも楽になりましたが、ネットのない時代には、このような笑えない話が起きました。

アフターサービスについて最近増えているのは、他社様の機械に対する修理依頼です。でも、繰り返し申し上げているように、他社様の機械は形が似ていても、使われている部品が異なっていたり、仕様が違っていたりするケースが多く、原則として修理をお断りしています。やむを得ぬ事情で、弊社にコンタクトされるのでしょうが、他社様の製品の修理等は、誠に遺憾ながらご勘弁頂いております。

アフターサービス あれこれ

<ドイツ製機械の整備> 2016.10.27

半年前に発注したドイツ製のフライス盤、ユニット、アクセサリー、スペアパーツ類がこのほど無事工場に到着しました。弊社が輸入しているドイツ製品は、一部に特注部分があるせいで、リードタイムが長いのが難点ですが、品質に関しては、アジア諸国の製品に比べ、格段に安心感があります。
しかし、ドイツ製品だからといって、全く手放しでOKというわけではありません。やはり、手直しや部品の交換が必要な部分があります。

精度については概ねOKなのですが、DIN(ドイツ工業規格)とJIS(日本工業規格)との測定方法の違いなのでしょうか、JISを基準にすると、精度数値が若干外れている部分がありますので、そこはとりあえずJISに従って直します。
ドイツ製の機械を扱って20年以上になりますが、精度不良により、主軸自体を交換した苦い経験が何度かあり、主軸の精度チェックには特に注意を払っています。主軸自体の精度に問題がなくても、クイル部分の動きにやや難がある機体が多いので、これも直します。

それより重要なのは、耐久性にやや難がある部品が組み込まれている部分があることです。このような部分には、部品交換および補強作業などを施しています。これらは、過去にお客様からのクレームやトラブルを通じて明らかになったドイツ製の機械の“弱点”です。具体的な内容については企業秘密なので、ご勘弁願いたいのですが、これらの処置により、トラブル件数が減少したのは確かです。

ドイツの機械は、並行輸入業者や個人輸入などにより日本国内に入り込んでいるようですが、やはり肝となる部分をきちんと処置しておかないと、あとあと苦労するのではないかと思っています。

いずれにせよ、これらの作業には、分解調整を伴う工程が含まれますので、意外と時間がかかります。でも、直すべき対象が大体決まっているので、アジア諸国製の機械の整備に比べれば、気が楽です。

ところで、今回入荷した製品に関して、ちょっと気になったことがありました。
それは、一部のアクセサリー、パーツ類が中国製で、しかも梱包スタイルも“中国式”だったことです。
いまやドイツ製だからと言って、全ての部品やアクセサリーがドイツで製造されているなどということはありえず、中国製が含まれていても不思議ではありません。ただ、製品が梱包されている箱自体も薄汚く、まさに普段目にする中国製品そのものでした。
いままでは、たとえ中身が中国製でも、外箱はきれいな“ドイツ仕様”だったので、これにはびっくりしました。
なんだか裏切られたような気持です。

ドイツ製機械の整備

<偽通販サイト> 2016.09.16

ある日の朝、弊社の機械を取り扱っている商社の担当者から電話が入りました。数日前にこの担当者から、旋盤が1台売れそうだという連絡を受けていたので、とうとう決まったのかと、わくわくしながら受話器を取ったのですが、電話の内容に愕然としてしまいました。

「おたくの会社は、旋盤をどこかのネット通販業者にすごい安値で卸しているそうじゃないか。お客さんが、うちが見積もったものと同じ型式の旋盤が、その業者から定価の4割引で買えるので、うちからは買わないと言っている。一体どうなっているのかね」というクレームでした。

全く心当たりのない話で、状況がのみ込めません。とり急ぎ、この担当者に教えて頂いた通販業者のURLを開いてみました。そこに現れた画面をみて、飛び上がるほど驚きました。

弊社の旋盤が社名と画像入りで掲載されていて、メーカー希望価格の約4割引の価格が提示されていたのです。旋盤の画像は、無断転用されていました。納期も受注後2日で発送とあり、私たちの商品ではありえない短さです。ショップの管理者は、地方都市に本店を構えているようですが、電話番号がなく、メールアドレスが記載されているだけでした。一体これは何者なのでしょうか。そして、ここで販売されている旋盤は、本当に弊社の商品なのでしょうか?

ところがこのサイト、一週間後に突然閉鎖されてしまったのです。

何だか狐につままれたような気分になっていたのですが、その数日後に、別な商社さんから、「通販サイトでメカニクスさんのフライス盤が格安で売られている」との情報が飛び込んできました。
早速調べてみると、旋盤の時と同じように、勝手に画像を使われ、私たちが手掛けているフライス盤が通常の半額で売られているではありませんか!このショップの管理者の所在地も某地方都市でしたが、電話番号が記載されていたので、抗議のために電話をしてみました。ところがその電話番号は使われていませんでした。つまり番号はでたらめだったのです。

一連の出来事のあと、いろいろ調べてみた結果、これらのサイトは、いわゆる偽通販サイトで、代金を支払っても、商品が届かなかったり、別な商品が送り付けられたりするなど、あちこちでトラブルが発生していることがわかりました。
弊社で扱っている機械は、どちらかといえばニッチ商品で、購買層も限られるため、偽通販サイトを通じて、実際にお金を振り込んだお客様がどれくらいいるのか把握していませんが、全く油断も隙もない世の中になりました。

皆さん、これらのサイトは弊社と全く関係がありません。恐ろしく安い価格で、弊社の商品が販売されていたら、怪しいと思ってください。
<アウトレット商品> 2016.08.25

精度や性能に問題がないのに、キズや汚れ、外観上の見栄えの悪さなどのために、正規品として販売するのが困難な場合、アウトレット商品として、特別価格でお客様に提供することがあります。

海外から札幌工場に到着した機械やアクセサリ類は、まず最初に「受入検査」によって、大まかな品質がチェックされます。この検査によって、キズや割れ、機構部分の不具合が発見される場合があります。これらの問題箇所は、次工程である「出荷前検査」において、原則的に、全て直します。キズはパテで修復したり、塗装し直したりします。割れている部品は、新しいものに交換します。機構部分もきちんと直します。もちろん精度は、弊社の基準に従って調整されます。

でも、「出荷前検査」において修復の対象になるキズの大半は、修復しようがしまいが、操作性には全く問題がありません。小さくて単純なキズならもちろん直しますが、中には修正が極めて困難なキズも存在します。例えば以前、旋盤のベッドの摺動面に小さな巣(穴)が開いているものが見つかりました。修復するには、穴を塞いで再研磨するか、ベッド自体を交換するかしかありません。いずれの方法をとるにせよ、機械を全分解しなければなりませんので、非常にコストがかかります。実際問題として、ベッドに小さい穴が開いていても精度にも操作性にも全く影響がありません。そのような場合は、敢えてベッドを直すよりも、その部分はそのままにして、安くお客様に提供した方がいいのかもしれません。
そんな理由で、精度や操作性に影響がないのに、手間がかかるキズや不具合のある機械については、アウトレット商品として販売することにしています。

残念ながら、アウトレット商品は、「受入検査」や「出荷前検査」の過程で“発見”されるので、常にあるとは限りません。今後、どの機種にアウトレット商品がでるかも予測が困難です。アウトレット商品としては他に、廃番商品や店頭展示品などが出ることもありますが、やはり稀です。
お客様が、弊社のアウトレット商品を手にされるのは、正に一期一会の縁なのかも知れません。

ただいま品切れ中
事例:旋盤のクロススライド上の凹み(数か所)-精度・操作性には影響がない。

<外国からのお客様> 2016.07.15

一時期、ニュースでも大きく取り上げられた外国人観光客による爆買いも、最近は少し静かになってきたようです。報道によれば、外国人観光客のお目当ては、ブランド品、医薬品、化粧品、各種の日用品、食品、家電製品などが主のようです。シャワー式トイレが大人気だったことも記憶に新しいですね。でも、残念ながら、工作機械関係の商品は決して対象にはなりません。
一過性のものであっても、この不景気のご時世に、爆買いの恩恵にあずかった企業様に対して、正直うらやましく思ったものです。

そんなある日、私たちの東京のショールーム(寿貿易)に、外国人観光客と思しき人が訪れました。
私たちで扱う、ある小型の旋盤がお目当てでした。このお客様は、品質が高くリーズナブルな日本製の小型旋盤を探していて、“品質やサービスに定評がある”との評判を聞いて、弊社にたどり着いたのだそうです。はるばる外国から訪ねてきてくださったことに、弊社としては感謝感激なのですが、困ったことに、お目当ての旋盤は、ネットを中心に販売している外国製のもので、日本製ではありませんでした。もちろん、札幌工場できちんと整備をした上で、お出ししている商品ですから、ただの外国製品と同列に扱われるのは不本意です。しかし、元が外国製であることは否定できません。

嘘をつくわけにはいかないので、その旋盤の原産国や、札幌工場での調整内容などを丁寧に説明したのですが、やはり元が外国製であることに抵抗があるようでした。そこで、札幌工場製の国産旋盤や、元々は外国製ながら、殆ど全分解に近い形で調整すると同時に、電装品をはじめ部品の多くを日本製に取り換えた上で販売している別の旋盤を紹介しました。でも、それだと価格が予算をオーバーしてしまうとのことで、折り合いがつきませんでした。

折角、ショールームにお越し頂いたのに、お目当ての旋盤が輸入品だと知らされ、肩を落としてお帰りになった外国人のお客様の、さびしそうな後姿が忘れられません。

噂では、輸入機械を、平然と日本製と称して販売している業者さんもいるようです。落胆してお帰りになった外国人のお客様が間違って、このような業者さんから購入してしまうのではないかと、老婆心ながら心配になりました。

その後もう一組、別な外国人観光客の方がショールームを訪れましたが、同様の理由で商談成立には至りませんでした。
<品切れだった機械が入荷中・・・その一方でお粗末な不具合も> 2016.06.23

品切れ状態が続いていた機種が、工場に続々と入荷中です。全ての機種が出揃ったわけではありませんが、徐々に在庫が正常化していくのではないかと見ています。

入荷した機械に、いまのところ厄介な不適合は見つかっていないようで、一同胸をなでおろしております。そんな中、1台だけですが、デジタル表示がおかしな機械を見つけました。デジタル表示部の不具合はよくあります。表示の文字が化けたり、一部が欠けたりしているものが大半です。また、表示画面が不鮮明で読みにくいものや、ごくまれですが、全く表示しないものもあります。従って、出荷前検査において、表示部自体を良品に交換することは珍しいことではありません。

件の機械に対して、スペアパーツとして保管してある新品のデジタル表示部を用意して、いざ交換しようという時に、いま一度、ちょっと離れたところから、表示内容を眺めてみたところ、「あれっ」と声を上げてしまいました。よくよく見ると、表示部自体が逆さまに取り付けられているではありませんか。表示部自体に不具合があったのではなく、表示ユニットの取り付け方が逆だったのです。ユニットを正しい向きに直し、動作確認を実施し、問題ないことがわかりました。

私たちが品切れ状態を一日も早く解消したいがために、海外の取引先に対して、納期短縮をお願いしたのが仇になったのでしょうか。あまり急かしたので、海外工場の作業員も、慌ててしまったのかも知れません。それにしても、お粗末なミスでした。

札幌工場では、長らくお待ち頂いたお客様向けに、入荷した機械の出荷前検査作業が真っ盛りです。
<ただいま品切れ中> 2016.05.20

卓上旋盤やフライス盤ビジネスに50年以上も携わっているにもかかわらず、恥ずかしながら、いまだに受注予測があまり当たりません。売れると思って在庫を積み増しした機種が苦戦する一方、あまり期待していなかった機種が善戦するようなケースは決して珍しくなく、いろいろ苦労しています。

世の中全体の景気が上向いている時なら、思い切って在庫を増やし、お客様からの様々なご要望にお応えできる態勢にしておくことが出来るでしょう。でも昨今のように、これから不景気が来るかもしれないと言われているような状況では、在庫のあり方も慎重に考えざるを得ません。弊社に限らず物品売買に携わっている会社なら、在庫は重要な課題だと思います。多くの会社がそうするように、私たちも市場動向、引き合い状況、そして過去の販売実績などを勘案して、機種ごとの在庫数量を決めています。でも、驚いたことに、ここ数年の実績をよく分析してみても、機種ごとの売れ行きに法則性が見当たらないのです。 過去のデータは、少なくとも弊社に限っては、あまり参考にならないようです。いま世間ではビッグデータが話題ですが、私たちが扱うような商材では、残念ながらビッグデータが役立ちそうにありません。

年度末の3月は、例年通り、それなりに多忙でしたが、予想を上回るペースで売れた機種があった反面、意外に売れなかった機種もありました。売れた機種については、早々と品切れとなり、一部のお客様にご迷惑をお掛けすることになりました。在庫がなくなれば、海外メーカーに発注をかけて、新たに仕入れることになりますが、今までに比べて、入荷までに時間がかかるようになりました。これも世界経済減速の影響でしょうか。海外メーカー自体も在庫を減らしたり、人員を減らしたりしているのか、生産能力が落ちているように見受けられます。

最近になって、品切れ中だった一部の機種に、ようやく入荷するメドがたちました。やっと正常に戻ると喜んでいたのも束の間、別の機種が品切れ状態になりました。この機種は、過去数か月間、お客様からの問い合わせも少なく、あまり動きがなかったのに、この数週間であっという間になくなってしまいました。全く、予測がつきません。

いま札幌工場では、近日入荷予定の機種の受け入れ準備を進めています。受け入れと同時に、整備・調整作業に入り、お待ち頂いているお客様の元へ、迅速にお届けできるようにするためです。
入荷する機械やアクセサリーに厄介な不具合がないことを祈るのみです。

ただいま品切れ中

<間違いさがし> 2016.04.27

『二つの絵を見比べて、間違っている部分を5か所見つけてください。制限時間は5分です』

雑誌や新聞のクイズ・パズル欄に、「間違いさがし」というゲームが掲載されていることがあります。大人が取り組んでも面白く、時間つぶしに最適ですね。子供向けには、いわゆる知育教材としても売られているようで、集中力、認識能力、根気を養うのに非常に有効だそうです。

私たちの工場における海外製機械の出荷前検査も、正に「間違いさがし」をやっているようなものです。 間違っている部分が5か所あるとか8か所あるとか、事前に教えてもらえれば少しは楽ですが、実際は、間違っている箇所がいくつあるかもわからないままに、あらかじめ機種ごとに設定した標準作業時間内に全て見つけ出し、手直しし、部品交換などを済ませなければならないので、「間違いさがし」ゲームより、ずっとハードルが高いのです。
実際、思いもよらない間違い(不具合)が見つかり、制限時間を超過することがしばしばあります。

『二つの機械を見比べて、間違っている部分をみつけて、すべて直して下さい。何か所間違っているかはわかりません。10か所かもしれないし、2か所かもしれません。極めて稀ですが、間違っている所がない場合もあります。制限時間はXX時間です。さあ始めてください』
私たちの仕事を「間違いさがし」に例えれば、こんな感じになります。

もちろん、工場には機種ごとに検査表が用意されていて、それに従って作業を進めてはいます。でもそれだけでは不十分なのです。
私たちが使用している検査表は、いままでに発生した苦情やトラブルを都度反映させながら、長い時間をかけて作り上げられてきたものです。新しい問題が浮上するたびに、内容の見直しを行って、常に現状に即した検査表になるよう努力しています。ですから、検査表が、私たちの整備・調整作業に大きな威力を発揮しているのは間違いありません。
それでも検査表はいわば過去の「歴史」が書かれているものにすぎません。以前にも触れた通り、毎回新しい不適合がみつかるので、検査表だけを頼りにすることはできません。やはり、最後は長年の経験に裏付けされた勘が頼りになります。毎日毎日、輸入機械に接していると、検査表に記載がなくても、なんとなく「異変」に気が付くようになります。
知育教材の受け売りではありませんが、このような仕事をしていると、集中力や認識能力が大いに養われるようです。

ある全国的に有名なファミリーレストランでは、子供向けメニューに「間違いさがし」が載っており、子供たちが夢中になって間違いさがしをしています。その様子をみていると、仕事のことを思い出して、思わず苦笑してしまいました。
<熊本地震> 2016.04.19

このたび、熊本県を中心とする九州広域において発生した地震により被災された皆様に、心よ りお見舞い申し上げます。
また、犠牲になられた方々に、謹んで哀悼の意を表します。
被災した地域の皆様の安全と、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
<社内勉強会> 2016.03.29

日頃、海外製の小型工作機械を整備・調整していて、つくづく感じるのは、本当に油断も隙もないということです。同じロットでも、再調整が必要な不具合箇所は、個体によって様々で、特定の場所だけをチェックすれば事足りるなどということはありません。妙な言い方になりますが、不具合箇所について、常に新しい“発見"があります。思いもよらぬ部分で手抜き加工がおこなわれていたり、部品の取り付け方が間違っていたり、不適切な部品が代用されていたり・・・。全くよくこれだけ問題が出るものだと感心(?)してしまいます。

海外製品の品質というと精度のことを気にされるお客様が大半ですが、かえって精度については、調整するポイントが決まっているので、作業する側にとっては楽なのです。精度チェックに比べて、諸々の不具合箇所を見つけ出す作業の方がはるかに骨が折れます。そして、私たちの能力の限界を感じることもあります。なぜなら、いわゆる不具合部分の中には、ある程度使用しないと発覚しない類のものが少なからず潜んでいるからです。目視チェックや動作確認では全く問題なさそうでも、お客様サイドで使い始めて間もなく、破損した部品がありました。一見、なんでもない部品だと思っていたので、何故破損したのか、首を傾げてしまいましたが、破損部品を回収して、よくよく調べてみると、海外メーカーがコストを削減するために密かに材質を変更していたことがわかりました。

こうした事例は過去を振り返れば、山ほどあります。でも、あまりにも多岐にわたっている上、スタッフ一人ひとりが日常業務に追われているので、これらの情報を工場内で十分に共有するのは至難の業です。出荷前検査で使用される機種別の検査表にも、過去に発生したクレーム、トラブル、不適合品情報が反映されていますが、それだけでは説明し尽くせない技術的な情報やノウハウがあるものです。
そこで、札幌工場では、毎回テーマや機種を決めて、社内で勉強会を開くようにしています。同じ機種でも、2年位前に整備したものと、最近のものでは不具合箇所や目を光らせるべき部分が変わってきています。最新の不適合品情報、お客様からの苦情・トラブル情報、各種のご意見などを踏まえて、整備・調整をどのように実施するか話し合っています。

今日も、箱を開けたばかりで、全く未整備の旋盤を題材に、意見をぶつけ合い、今後の整備方針を決めました。内容によっては、検査表も改訂する必要があります。日々、こうした努力を重ね、少しでもよい状態にして、お客様に機械をお届けしたいと思っていますが、海外製品の品質のばらつきが激しいので、苦労の連続です。

社内勉強会
社内勉強会

<万力(中型)も苦労の連続> 2016.02.18

今回は万力(中型)にまつわるお話です。
私たちが取り扱っている万力は、大・中・小の各サイズと角度付万力を合わせた4種類のみです。市場に出回っている万力には様々なタイプがあり、大きさ、品質、値段もピンキリです。でも、私たちが手掛ける小型フライス盤に適した大きさで、品質もよく、しかも値段が手頃な万力となると皆無といっていいと思います。
国内市場にないとなれば、海外から探してくるしかありません。海外には、手頃なサイズの万力がありますが、品質はあまり良くありません。そこで現時点では、海外製万力を“材料”として輸入し、札幌工場で手直しして出荷するという方法を取らざるを得ません。私たちが「万力(中)旋回ベース付」として販売している製品です。

この万力は、最初に輸入した頃に比べると、残念ながら品質が格段に悪化しています。このため、工場での整備作業に非常に手間がかかっています。あまりにも直すところが多すぎて、修正漏れが発生し、お客様からお叱りを受けたこともあります。
具体的に、どこに問題があるかといえば、(1)底面とすべり面の平行度不良、(2)すべり面の肉厚のバラつき及びメねじの高さのバラつきによる開閉不良(3)口金の取付不良などです。これらを直すために、ただの調整では済まず、万力を完全分解し、部品を削り直すなど、結構な手間をかけています。

聞くところによれば、このような問題を抱える万力を並行輸入して、安値で販売している業者さんもいるようですが、大丈夫なのでしょうか。他人事ながら心配になります。
この万力を製造している海外のメーカでは、他にも何種類かの万力の品揃えがあるようで、私たちも過去にサンプルを輸入したことがあります。しかしながら、品質は全てNGで、構造的に直すのが困難だったので、取扱うことを断念しました。

工場に入荷した万力(中型)は、目視および動きなどをチェックして個体ごとに問題点を把握した後に、すべてを完全に分解し、機械にかけたり、必要に応じてキサゲをかけたりして、修正していきます。再び、組み上げ、塗装の手直しが終わると、晴れて商品として出荷されます。工場に到着した時の状態と比べれば見違えるほどです。何十万円もする高級万力には及びませんが、このクラスでここまで仕上げれば上出来だと思っています。でも、ここまで苦労させられるのはやはり異常です。
万力(中型)は、私たちが扱う万力のなかで中核となる商品なので、できれば、最初から品質の高い製品に乗り換えたいのですが、いいものに巡り合えないまま今日に至っています。
<現物は寿さんでご覧ください> 2016.01.29

東京の寿貿易のショールームには、私たちが手掛ける旋盤やフライス盤などが常時20機種以上展示されています。カタログ写真だけではイメージがつかみにくい機種でも、ショールームで現物をご覧頂くことにより、イメージがはっきりします。百聞は一見に如かず。多くのお客様がショールームを訪れ、現物をじっくりとご覧になり、納得した上で、ご購入頂いております。 
最近はショールームを訪れるお客様の数が増加傾向にあり、大変有難いと思っております。

ただ、ご多聞に漏れず、ショールームのスペースには限りがあり、40種類にも及ぶ全てのお取扱い機種を展示することは残念ながら極めて困難です。結局、代表的な機種を選別して展示しているのが実情です。同業の他社様にしても、このあたりの事情は似通っているようです。中には、現物を全く展示していない業者さんもあるようです。最近、そんな業者さんの驚くべき発言が耳に入ってきました。

先日ショールームを訪れたお客様によると、他社様にコンタクトし、ある機種をどこで見られるか尋ねたところ、「同じ機種が寿さんのショールームにあるはずなので、そこでご覧になったらどうですか」と言われたというのです。もちろん、見て納得したら、寿ではなく当社(他社様)から買ってくださいということです。

家電製品などでは、量販店で現物を確認したあとに、ネット通販で同じものを、より安く購入する賢い消費者が増えているという話をよく聞きます。ナショナルブランドの家電製品の場合、同じ型式のものなら、どこで購入しても、同じ品質、同じサービスが受けられるはずですから、安いところから購入するのは仕方がないとは思います。
でも、弊社の取扱い機種については、色々手を加えている上、品質もサービスも他社様とは全く異なっているので、同じということは断じてありえません。
一生懸命、差別化を図ってはいても、一部のお客様からみれば、品質もサービスも「同じ」ものに見えてしまうという現実を目の当たりにし、私たちの努力不足を痛感しました。

ただ、これにより、新しい目標も見えたような気がします。

2016年がスタートしました。今年も、他社にマネの出来ない品質・サービスを実現すべく努力して行きたいと思います。

ショールーム(東京・寿貿易)
ショールーム(東京・寿貿易)

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