法人や官庁における機種選定において、当社の機械が有力候補に挙がっていたにもかかわらず、スペックが似ていて価格が安い他社様の機械に横取りされるという苦い思いをした経験が何度かあります。 その背景については、ここでも取り上げたことがありますので、ご記憶の方もおられると思います(比較表で損をする-2013.8.23)。いずれにせよ、一旦他社様の機種に決まれば、もう私たちの出る幕はなく、その後の動きについて知る由はありません。ところが最近、ひょんなことから数年前に受注を逃したある案件についての、“その後”の状況が耳に入ってきました。

件のユーザー様に対して、当社は小型旋盤など数台の導入をご提案させて頂き、殆ど決まりかけていたのに、土壇場になって他社様の類似旋盤に決まってしまいました。ひっくり返った理由は、ズバリ値段でした。話によると、他社様の納入価格は当社機より3割以上安く、逆立ちしても当社では出せない値段でした。ユーザー様も、あまりの安さに、最初は戸惑ったそうですが、最終的には値段で決めたとのことでした。結局、わかったのは価格が安かったという事実だけで、どこのだれが納入することになったのか教えて頂くことはなりませんでした。ましてやその旋盤の型式など知る由もありませんでした。それから数年が経ち、私たちもすっかりその案件のことを忘れていたのですが、偶然、そのユーザー様の事情に詳しい人に出会い、その後の経緯を知ることが出来たのです。

それによれば、まず結論として、その安い旋盤は殆ど使われることなく、埃をかぶっている状態だというのです。なぜそうなったのかといえば、全体に不具合が多く、一部の付属のアクセサリーが機械に取り付け出来なかったなどの理由で「使い物にならなかった」からだそうです。
だから言ったでしょ!値段だけにつられて購入するからこんなことになるのだ。 ご提案した際に、安い機械の中には品質やアフターサービスに問題がある商品が多いという話をちゃんとしたのになあ・・・・でも、正直なところ、売る側、作る側の人間がそんなことをいくら説明しても、所詮売りたいがためのセールストークと思われて、なかなか信じてもらえません。ただただ残念の一言に尽きます。
それにしても、不具合があるのなら放置せずに、納入した業者さんに対応を依頼すればよいのに。或いは、対応を依頼したのに、満足な対応をしてもらえず、結局諦めたということなのでしょうか?

そういえば、最近再び、他社様の機械の修理やスペアパーツに関する問い合わせが増えてきました(実際には、責任が持てないので、遺憾ながら殆どお断りしています)。何か、根底でこれらの事象がつながっているように思えてなりません。