3月中の札幌工場は目が回るような忙しさでした。消費増税を前にした駆け込み需要が予想を上回り、一部の注文をお断りせざるを得ない事態となりました。
弊社の機械は出荷前にしっかり整備しているため、他の類似機種に比べて安いというわけではありません。その上、ご注文頂いてから出荷するまでの日数もあまり短くはありません。日頃、派手な宣伝広告も打ちませんし、広告を出しても、他で見られるような美辞麗句をあまり使わず、どちらかといえば抑制的な表現に止めています。実態にそぐわない、美しいフレーズが、お客様をミスリードすることに抵抗があるからです。
それでも、そんな弊社の姿勢なり商品なりを、多くのお客様が肯定的に評価し、ご指名を頂いたということに、本当に感謝しております。
いずれにしましても、3月中は連日残業し、なんとか月内に予定していた出荷前検査作業をすべて完了することが出来ました。3月中は修理の依頼も多く、通常の出荷前検査作業の合間を縫って、故障した機械を受け入れ、修理や再調整作業を精力的にこなしました。

そして4月を迎えたのですが、一部の機種の在庫数量がとうとう完全にゼロになり、折角ご注文を頂いても、出荷出来ない事態になりました。駆け込み需要をある程度予測して、それなりに在庫数量を積み増していたのですが、なかなか思惑通りにはいかないようで、予想以上に売れた機種があった反面、あまり売れずに終わってしまった機種もありました。いずれにせよ、在庫切れを起こした機種については、海外メーカーからの入荷待ちの状態で、ご注文頂いているお客様には、誠に遺憾ながら、お待ち頂いている状況です。
これにつきまして、多くのお客様にご迷惑をお掛けしていることを、この場をお借りして、お詫び申し上げます。

さて、良し悪しは別として、スケジュールに少し余裕が出来たので、いままで忙しくて手が付けられなかった作業を進めています。例えば、廃番商品の保管スペースの見直し。札幌工場では、かつて扱っていた機械本体を、アフターサービス用に保管しています。実際には部品が完全な形では揃っていない機種もありますが、現品があれば、アフターサービスにも適切に対応することが出来ます。現状は、大小様々な保存機が工場内の数か所に点在している上、出し入れにも苦労しています。これらを一か所に集め、必要に応じて出し入れしやすい形に改善しようと考えています。これにより、古い機械のアフターサービス対応のスピードアップが期待されます。この取り組みについては、別の機会にご紹介したいと思います。