東京の築地市場が閉鎖され、豊洲に移転しました。周知の通り、この一年あまりの間、豊洲新市場を巡り様々な問題が世間を騒がせましたが、まずは無事スタートを切れてよかったと思っています。

築地市場には推定1万匹のネズミが生息していたそうですが、豊洲移転により食べ物にありつけなくなったネズミが大移動を始めるのではないかと、周辺住民は戦々恐々だそうです。
聞くところによれば、築地のネズミたちは凶暴で、大きいもので体長が25cm程度にもなるようです。
築地から逃げ出した大量のネズミが、隣接する銀座エリアなどに出没する事態になれば、大パニックになりかねません。
私たちの東京の事務所(寿貿易)も築地から近いので、ネズミの動きは大いに気になるところです。

今の事務所ビルに入居して30年以上になりますが、幸いネズミの被害に遭った経験はありませんし、長いこと、周辺でネズミを見かけたこともありません。機械を扱う会社ですから、ネズミの食べ物になるようなものはないのですが、倉庫の部品を齧られるなどの被害に遭わないとも限りません。

20年以上前のある日、札幌工場に入荷した海外メーカーの卓上フライス盤の梱包を解いたところ、フライス盤のテーブル上に模様のようなものが付いているのに気づきました。よくよくみると、それはネズミの足跡のようでした。フライス盤ならぬフライチュウ盤です。

もちろん、きれいに清掃し、きちんと整備をし、新しい梱包材に入れて出荷しましたから、品質面も衛生面も全く問題ありません。ただ、ネズミがうろちょろしているような工場で、機械が組立てられていたという事実にショックを受けたのを覚えています。

その後、ネズミの足跡付きの機械が入荷したことはありません。足跡を入念に清掃する手間こそなくなりましたが、全体の品質は相変わらずで、工場での手直し作業は一向に楽になりません。
築地のネズミが海を越えて札幌工場まで移動してくることはないと思いますが、ネズミときくと、今でもあの足跡を思い出します。