地球気候変動問題への有効な解決策のひとつとして、木造の建物が見直されています。
木材は森林と同じように、それ自体が二酸化炭素の貯蔵庫の役割を果たしているそうです。
従って、木材を使った建築物は、環境問題の解決に寄与していることになります。

従来、木造建築といえば、戸建住宅のイメージが強かったのですが、最近は木造の高層ビルや商業施設なども建設されるようになりました。
開催中の関西万博のシンボルである大屋根リングは、ギネス世界記録に認定された世界最大の木造建築物です。

ところで、札幌工場には今でも戦前に建てられた木造工場が残っていますが、使用していないスペースもあります。
今、空きスペース部分を手直しして、有効に利用し続けることを検討中です。
すでに工事に着手している部分もあります。

新築ではありませんが、既存の木造建築物を長く使い続けていくことも環境問題に貢献することにつながります。

札幌工場の木造工場には、今では入手困難な北海道産の木材がふんだんに使用されています。
地元の建設会社さんによると、使われている木材は、長年にわたり良好な状態が保たれており、乾燥して非常に強度が増しているとのことでした。

手直しとはいっても、築80年を超える建物なので、いろいろクリアすべき課題もあるようです。
今後、どのように進むかわかりませんが、いろいろ悩みながら進めていきたいと思っております。

札幌工場作業日誌「よみがえる昭和の札幌工場」2023.01.16
札幌工場作業日誌「古い木造工場」2013.01.17