海外の仕入先から、定期的に新製品の情報が送られてきます。新製品には、機械本体のほかに、様々なアクセサリも含まれます。既存の製品をマイナーチェンジしたものが大半ですが、中には、かなり斬新な製品も見受けられます。

面白そうで、しかも、私たちの品揃えに加えても良さそうな製品であれば、サンプルを取り寄せ、「社内品評会」を開きます。ここで、品質と市場性を検討します。当然ながら、良いものであれば、商品として採用しますし、問題があれば取扱いを断念します。

最近、ある旋盤用のコレットホルダーとコレットを取り寄せ、検証してみましたが、結論からいえば、精度が悪くてやめました。
精度と言っても、ものすごく厳しい精度を要求しているわけではありません。でも、コレットなのに、口元付近の“振れ”が0.05mm以上になるとなれば、とても扱うことが出来ません。何かの間違いではないかと思い、仕入先に、このコレットの出荷時の許容誤差を照会してみました。そこで提示された許容誤差は0.1mm(コンマ1)まではいかないまでも、コレット許容誤差としては異常に高い数値でした。

この製品の唯一の長所は、外観の仕上がりがきれいで、デザインが洗練されていることでした。でも、ここまで精度が悪いと救いようがありません。
ということで、商品化は断念しました。
工場の倉庫には、このような使い物にならないサンプルが数多く保管されています。

ここ数年、海外製品は様々な要因により、毎年のように値上がりが続いていますが、品質の方は良くなるどころか、どんどん悪くなっていると感じています。新製品の社内品評会でも、納得する品質の製品にお目にかかることが少なくなりました。商品を進化させていくためには、常に新しい製品をチェックしていく必要がありますが、歩留まりが低すぎて、最近は品評会の後、どっと疲れが出ます。