寿貿易が台湾製のミニ卓上フライス盤FM100の販売を開始して約10年が経過しています。FM100の前身にあたる機種JH10から数えれば17-8年にもなります。初期に比べれば、現在台湾から輸出されるFM100の品質は格段に向上しています。ここに至るまで、台湾メーカに対して数十回におよぶ品質改善の申し入れを実施するなど、様々な曲折がありました。お蔭様で、最近のFM100はそれなりに品質が安定し、札幌工場での出荷前検査の対象もある程度絞られるようになりました。
ところが最近, FM100に異変が発生しています。いままで、あまり問題とされなかった部分で不良部品が見つかったのです。XYテーブルのTスロットに全く面がとられていないもの、XYテーブルのアリ溝の平行度がおかしいもの、主軸ヘッド上下機構に使用されているガスシリンダーからガスが抜けているもの、ハンドルにひびが入っているもの、などが、出荷前検査において相次いで発見されました。また、XY軸の送りにムラがあるものも多数ありました。 これらの不良部分はすべて、出荷する前に交換または再調整していますので、お客様にお届けする機械については安心して頂いて結構ですが、やはり台湾製の機械は油断できません。
今回の異変に対応して、FM100の検査マニュアルを大幅に改訂しました。このため、検査項目が増えて、1台を整備する作業時間が大幅にアップしてしまいました。担当する技術者も、検査項目に指定された部分以外にも思いもよらぬ不良部品が隠れているのではないかと、作業中ぴりぴりしています。


ただいま整備中