海外の小型工作機械を札幌工場で整備・調整していると、機械本体やその付属品にばかり目がいきがちですが、意外と知られていない重要な作業の一つが梱包に関するものです。梱包する目的は、言うまでもなく輸送途上での商品の破損や劣化を防ぎ、確実にお客様のお手元に届けるためです。無事に商品をお客様にお届けすれば、梱包材の役目は終わりです。従って、過剰な梱包やコストアップにつながる梱包は極力避けなければなりません。限りある資源の保護という観点からも簡素で、しかも確実な梱包を心がけるのは当然です。弊社では、環境に配慮して梱包材の再利用を積極的に進めています。輸入された機械は、札幌工場での開梱、検査、調整等、一連の出荷前検査の後、極力、輸入された時に元々使われていた梱包材を再利用しています。ところが、ここで度々問題が起きます。と言いますのは、海外の仕入先の梱包材には粗悪なものが多いからです。強度不足で一部が破損した木枠や、油まみれのダンボール、クッション代わりの薄汚れた発泡スチロールの破片など、言い出したらきりがありません。このような梱包材が出てきたら、やむを得ず廃棄し、国内で代わりの物を調達するか、再利用する場合でも適宜補修・補強しています。国内で調達する梱包材は、機種にもよりますが、意外に高くつきますし、工場での補修作業にも時間がかかります。これらの作業は、商品自体の品質向上とは無関係ですので、虚しい気持ちになることもしばしばです。商品の品質の改善同様、海外の仕入先に対して、再三、梱包の改善を申し入れておりますが、必ずしもうまくっていません。


輸送途上で壊れた梱包材

油まみれの外箱