弊社の旋盤、フライス盤をご愛用頂いているユーザーには、鉄道ファンがたくさんおられます。工作機械を使って、非常に精巧な鉄道模型作りを楽しんでおられるようです。
いままで鉄道ファンといえば、男性の趣味というイメージでしたが、最近は、若い女性にも鉄道を愛好する人が増えており、「鉄子」とか「ママ鉄」などと呼ばれています。
ひとことで鉄道ファンと言っても、いろいろなジャンルがあって、弊社のお客様のように鉄道模型作りを楽しむ人、鉄道写真撮影が趣味のいわゆる「撮り鉄」、鉄道に乗るのが主体の「乗り鉄」など様々です。「乗り鉄」さんひとつとっても、新幹線に乗るのが好きな人、私鉄に乗るのが好きな人、ローカル線が好きな人、JRの特急に乗るのが好きな人など色々です。

ところで、弊社は営業拠点が東京にあって、工場が札幌にあるので、東京・札幌間を頻繁に行き来しています。通常は、もちろん、航空機を使います。羽田・新千歳空港間はわずか1時間半。あっという間です。
でも時には、敢えて、列車で移動することがあります。鉄道による東京・札幌間の移動には大きく分けて3つの方法があります。ひとつは、昼間の新幹線と在来の特急列車を乗継いで行く方法で、約10時間かかります。もう一つは、夕方の新幹線で青森まで行き、そこからローカルな夜行急行「はまなす」号に乗って札幌までいく方法。 夕方18時過ぎに東京駅を出発すると翌朝の6時過ぎに札幌駅にたどり着きます。こちらは12時間かかりますが、朝一番から工場で仕事に入れるので、時間の節約になります。そして最後は、寝台特急「北斗星」号と、「カシオペア」号です。「北斗星」「カシオペア」は非常に人気の高い列車で、予約が取りにくいことでも有名です。「北斗星」の上野・札幌間の所要時間は約16時間です。
仕事のスケジュールに合わせて、これらすべての列車に一度は乗車した経験がありますが、やはり何度も乗車し、一番印象深いのは「北斗星」です。

なぜ「北斗星」が一番かといえば、豪華な観光列車というイメージがありながら、ビジネス客向け列車の要素も兼ね備えており、出張客が利用しても違和感がないからです。それにこの列車には、寝台列車全盛だった昭和の匂いがして、懐かしさも感じられます。もちろん、使われている車両も旧国鉄時代に作られた、いわゆるブルートレイン。これらの車両は製造されてから30-40年経過していますが、看板列車ということで、まあまあよく手入れはされていたようです。列車は北海道に入ると、「DD51」型という、これまた古いディーゼル機関車2機に牽引されます。「北斗星」を牽く「DD51」機関車は1970年代に製造されたロートル機。なんだか、製造から50年経過してもいまだに現役の、札幌工場のセーパー(形削盤)のようです。
そんな思い入れのある「北斗星」が、北海道新幹線の開業準備の影響で、先頃廃止されてしまったのは、誠に残念です。(つづく)


DD51型機関車 函館駅にて