営業が東京(寿貿易)、工場が札幌(メカニクス)にあることから、社員の東京・札幌間の往来は頻繁です。通常は、やはり空路での移動になりますが、北海道新幹線も開通したことですし、敢えて鉄道を使うこともあります。
でも、ビジネス客で東京・札幌間を鉄道で移動するのは少数派。物好きと言われても仕方がありません。

北海道に新幹線が開通してから1年3か月が経過しました。といっても、函館(新函館北斗)までなので、まだ北海道の玄関口までつながっただけという段階です。

東京駅から新青森駅までの約700kmの所要時間は、最高時速320kmで運転する「はやぶさ」で3時間余りです。それに対して、新しい開通区間である新青森駅・新函館北斗駅間は約150km しかないのに1時間はかかります。在来線との共用区間である青函トンネル内では、安全上、新幹線本来のスピードが出せないのが理由ですが、もう少し速度をアップできないものかと思います。北海道が待ちに待った新幹線なのに、新幹線らしい走りが殆どないまま終点の新函館北斗駅に着いてしまうので、やはり乗っていて物足りません。

東京から札幌に向かう乗客にとって新函館北斗駅は、ようやく旅程の半分まで来たというところです。ここからは在来線の特急に乗り換え、約3時間半列車に揺られることになります。新函館北斗駅での乗り換え時間も加えれば札幌まであと4時間もあります。結局、東京駅・札幌駅間は、新幹線で4時間、在来線で4時間の合計8時間はどうしてもかかってしまいます。

以前、在来線の特急(スーパー北斗)は、函館・札幌間を最速3時間で結んでいました。しかし残念なことに、JR北海道で、車両トラブルや事故が頻発したため、数年前より安全対策として、減速運転の実施を余儀なくされました。それがなければ、新函館北斗駅と札幌駅の所要時間は30分以上短縮できると思われます。

青函トンネルでの減速に加えて、在来線での減速運転により、折角新幹線が開通したのに、東京・札幌間の鉄道での移動は、依然不便なままです。
聞くところによると、新幹線の札幌延伸は、早くても2030年ということですから、気の長い話です。果たして、自分が現役のうちに実現するのかしら。

ところで、在来線の新函館北斗・札幌間は、大沼、駒ヶ岳、噴火湾、有珠山など、様々な景色を楽しめる路線です。一方、計画中の新幹線はトンネル区間がやたらと多いと聞いています。開通しても北海道の雄大な景色を楽しめる路線とはならないような気がします。新幹線が札幌まで延伸して便利になる代わりに、地下鉄に乗っているような、面白味に欠ける鉄道の旅になるのだとすると、ちょっと考えものですね。
スピードをとるか、景色をとるか、誠に悩ましいところです。

いよいよ夏休みシーズン到来です。夏の北海道旅行に、たまには新幹線を利用してみては如何でしょうか。