中国や台湾から輸入され、札幌工場に入ってくる旋盤やフライス盤は、それでも以前に比べればよくなっている部分もあります。
特に、塗装の仕上がり具合や梱包などの見た目は美しくなりました。
でも、それに感心していると直後に大いに裏切られることになります。
最近の機械はとにかく「送り」がおそまつ。「送り」とはなにか?一番わかりやすい例は、フライス盤のテーブルのXYハンドルの動きです。
言い換えれば、手でハンドルを回したときの感触です。
台湾や中国の機械は、回したときの感触がやたらに軽いか、極端に重いかのどちらかです。
軽いのは、ジブがガタガタの状態で、ジブ本来の機能を果たしていない場合が殆どです。
重いのは、ただただジブをきつく締め付けてあるだけで、ジブを緩めると忽ちガタガタになり、「軽い」送りに早変わりしてしまいます。
本来Bタイプでは、この辺りの再調整は対象外なのですが、送りが余りにもひどい場合は、この部分の修正に手をつけざるを得ません。
送りの調整作業は、意外と手間がかかっています。
弊社が取り扱っている機種の一部は、他社でも並行輸入されているようですが、Bタイプといえども、札幌工場から出荷される機種の方が他社の同等品より良心的に仕上げられていると確信しています。
Aタイプではさらに精度調整も実施します。
我ながらよくやっていると思います。
※現在BタイプはMSタイプに呼称が変更されています。