万力はフライス盤作業において欠かせないアクセサリーです。弊社でも、万力類を用途に合わせて常時3-4種類取り揃えております。市場に出回っている万力は、安物から高級品までピンキリで、高級品になると価格が数十万円になるものがザラにあります。ご参考までに、札幌工場では1960年代に小型形削盤(セーパー)用の万力を自製していましたが、当時の万力1台の販売価格は約20万円でした。この万力は、念入りにキサゲ加工が施され、精度的に申し分のないものでした。たかが万力といえども、きちんと手をかけた高品質品はそれにふさわしい価格になってしまうのです。しかし、フライス盤本体の価格が数十万なのに、万力も同程度の価格では、お客様に納得して頂くことは極めて困難です。そこで、常に比較的安価で、品質の高い万力を探し求めているのですが、そんな万力は皆無です。実際、弊社で扱っている万力も、札幌工場で相当手直しをしています。手直しをすることにより、品質が相当向上しているという自信はありますが、もともとの構造上の問題から、どう修正しても直しようがない部分があるのも事実です。このような事情で、いままでの海外製万力に見切りをつけて、コストアップを承知で国内メーカに特注した万力もあります。万力の品質向上は弊社の重要課題のひとつで、まだまだ改善の余地があります。それでも、手をかけている分、他の類似品に比べて品質が高いと自負しています。