時々、お客様から、オークションサイトに出回っている旋盤、フライス盤と、弊社の機械を比べて、どこがどう違うのかといった問い合わせがきます。かなり格安で落札されるケースもあるようなので、弊社としても時々そのようなサイトを覗いてみています。はっきりと「ノークレーム・ノーリターン」を条件にしている業者さんもあれば、修理にも責任を持つと明記しているところもあるようです。中には、これでもかと言うほど、詳しく商品の説明がなされているものもあり、読んでいるとなかなか興味深いものがあります。でも、話が美しすぎる。例えば・・・
『実際にこの機械の精度を測ったら0.01以内だった』という文言。これを読むと、「どの機械でも本当に0.01以内なの?」と聞いてみたくなります。実際、私たちが手掛けている輸入機では、同じロットでも時々とんでもない精度不良品に出くわします。
また『精度を調整しています』とさらりと説明している部分については「簡単に言うけど、精度調整はいろいろ手がかかり、コストの塊だということを理解しているのかしら」と思ってしまいます。
『各部の調整はご自身の手で行ったほうが節約になります』などと記載されているのに出くわすと、「その通りだけど、場所によってはそう簡単にはいかないよ」と思わず口走ってしまいます。
『神経質な人はお断り』という文言に対しては、「仰る通りだけど、限度っていうものがあって、神経質でなくても、いくらなんでもこれじゃあ金を出せないというシロモノもよく出てくるのだが」と感じます。
『部品をきちんと供給します』といわれると「部品の仕様がコロコロ変わるし、互換性のない部品もあるのに、どうやって責任を持つのだろう? パーツリストもいい加減だし」と感じます。
被害妄想気味かもしれませんが、弊社が長年にわたって言い続けてきた様々な文言のうち、耳障りのいい部分のみを取り出して、羅列しているのではないかと疑ってしまいます。読んでいると、どれもこれも『どこかで聞いたことのあるセリフ』のオンパレードです。

私たちは他の業者様がどうであれ、技術を磨き、効率を上げ、質の高い製品およびサービスを出来るだけリーズナブルな価格で提供する努力を続けていきたいと思います。

丁度、この文章を書いているときに、部下が飛び込んできました。「入荷したコレットホルダーとコレットを調べてみたのですが、同じロットなのに、口元の振れが0.01のものと0.08以上のものが出てきました。どうしましょうか?」
すぐに、海外メーカに状況の連絡と、対応をお願いしましたが、数週間たっても返事がありません。やはり、輸入品は、そう簡単ではありませんよ。