先日、FL400E旋盤の出荷前検査を急いでいた時のことです。精度検査でベッドの平行度を測っていたのですが、ある異変に気付きました。ダイヤルインジケータの針の動きをよく見ていると、許容範囲で推移していたのに、ある特定の部分に差し掛かると徐々に、針が振れ出して、0.05くらいまで大きく動くのです。そして再び、針の動きが小さくなり、針は何もなかったかのように、元の許容範囲に収まるのです。針が振れ始めてから、収まるまでの距離は約50mm。少し凸凹している部分があるのかと、いろいろ調べてみましたが、どうもそうではなさそうなのです。目視や触診では、もちろん異常がありませんでした。結論としては、俄かに信じられないのですが、ベッドの山型しゅう動面の一部分のみが微妙に曲がっているようなのです。 実際に山型しゅう動面にインジケータをあてて調べた結果、そう断定するしかありませんでした。当然、この機械はそのままでは出荷できません。
私たちも、L150旋盤のような自社製造の機械については、ベッドを研磨しているので、ベッド部分の製作工程は理解しているつもりです。 にもかかわらず、今回発見した「曲がった」ベッドについては、どのようなプロセス(工程)の中で、このようなベッドが作られるのか、皆目見当がつきませんでした。
この例に限らず、海外からの輸入機械を扱っていると、理解不能な現象に遭遇することが時々あります。まさに「何でもあり」の世界です。