3月11日に東日本を襲った巨大地震、津波、そして原発事故の影響は想像をはるかに超えるものであり、連日報道される被災状況に本当に心が痛みました。地震の後、北海道と本州間の物流が完全にストップしてしまい、工場に入ってくるはずの部品が入らなくなったり、整備が完了した本州向けの機械が集荷されずに工場内での保管を余儀なくされたりと、弊社の業務にも様々な影響が出ました。でも、被災地の悲惨な状況に比べたら、とるに足らない問題です。
それよりも、被災した東北地方には弊社の機械をご愛用頂いている多くのユーザー様がおられ、そちらの安否が大変気になっていました。全ての納入先の被災状況を確認することは残念ながら不可能ですが、少しずつ弊社にもそれに関する情報が入ってきています。納入した機械が地震により破損したという連絡も7-8件ありました。その中には、東北だけでなく、北関東、東京近郊に納入した機械も含まれていました。
これらの破損機について、弊社では部品供給、札幌工場での修理、現地修理など様々な形で目下対応中です。

先日、北関東のとある大手メーカの工場を訪れました。この工場では建物の一部と設備機械が破損するなどの被害が出たそうです。同工場としては作業の安全のため、被害の程度にかかわらず設備機械はすべて、メーカによる現地での再調整を経たうえで、使用を再開することに決めたそうです。このため、弊社が納入した旋盤やフライス盤についても、現地での再調整作業を依頼されました。札幌から作業担当者が現地に赴き、納入機の動作確認、精度確認・再調整作業を実施しました。
幸い、弊社が納めた2台の機械は殆ど無傷で、再調整作業は順調に進みました。なぜ被害がなかったかといえば、同工場では弊社の推奨する耐震対策を忠実に実行していたからです。マシンスタンドがアンカーボルトでしっかりと固定さているのを確認した時には涙が出てきてしまいました。

他方、今回の地震で倒壊した機械の中には、耐震対策を実施していないケースも見られます。こうした状況を目の当たりにすると、弊社としても、耐震対策の重要性をどのようにユーザー様にお伝えしていくべきか、これに関して弊社が出来ることは何か、などいろいろ考えていく必要があると痛感しました。

破損機の修理については、今後も折にふれてお伝えしたいと思います。