札幌工場の社員が、本州の某地方都市に出張修理に向かいました。

北海道新幹線が新函館北斗駅まで開通しているとはいえ、札幌の人間には使い勝手が悪く、結局出張には飛行機を使うことになります。

約5年前に納入した旋盤の調子が悪いとのことで、事前に、状況の把握、部品の確保などを済ませた上で、出発しました。
交通費・宿泊費込みの有償修理なので、お客様にとって決して安いものではないとは思うのですが、それでも来て欲しいとのご依頼でした。

九州方面には台風が接近中で、九州以外の地域にも台風の影響が及んでいましたが、目的地に向かう飛行機に遅れや欠航は発生していませんでした。
札幌駅から新千歳空港まではJR線の「エアポート快速」で36分です。
ところが、札幌駅に来てみると、なんと落雷で電車の運転を見合わせており、運転再開の目途が全く立っていないとのことでした。

慌てて駅前のタクシー乗り場に走り、タクシーで空港に急ぎました。
最近知ったのですが、札幌駅と新千歳空港駅との間の距離は、東京でいえば羽田空港から埼玉県の大宮までの距離に匹敵するそうです。
痛い出費でした。

無事、予約した便に乗り、目的地に到着しました。
現地空港からは鉄道に乗り継ぐのですが、電車が大雨の影響で大幅に遅れていました。
お客様の最寄りの駅にたどり着いたのは、約束の時間の5分前でした。
まさにギリギリセーフです。
結局、昼めしは食べそこないました。

修理作業は、特に問題なく夕方までに終了しました。

余計な出費がかさみ、昼飯も抜きでしたが、お客様には満足して頂いたようで、ほっとしています。


出張修理用の工具箱