品切れ状態が続いていた機種が、工場に続々と入荷中です。全ての機種が出揃ったわけではありませんが、徐々に在庫が正常化していくのではないかと見ています。

入荷した機械に、いまのところ厄介な不適合は見つかっていないようで、一同胸をなでおろしております。そんな中、1台だけですが、デジタル表示がおかしな機械を見つけました。デジタル表示部の不具合はよくあります。表示の文字が化けたり、一部が欠けたりしているものが大半です。また、表示画面が不鮮明で読みにくいものや、ごくまれですが、全く表示しないものもあります。従って、出荷前検査において、表示部自体を良品に交換することは珍しいことではありません。

件の機械に対して、スペアパーツとして保管してある新品のデジタル表示部を用意して、いざ交換しようという時に、いま一度、ちょっと離れたところから、表示内容を眺めてみたところ、「あれっ」と声を上げてしまいました。よくよく見ると、表示部自体が逆さまに取り付けられているではありませんか。表示部自体に不具合があったのではなく、表示ユニットの取り付け方が逆だったのです。ユニットを正しい向きに直し、動作確認を実施し、問題ないことがわかりました。

私たちが品切れ状態を一日も早く解消したいがために、海外の取引先に対して、納期短縮をお願いしたのが仇になったのでしょうか。あまり急かしたので、海外工場の作業員も、慌ててしまったのかも知れません。それにしても、お粗末なミスでした。

札幌工場では、長らくお待ち頂いたお客様向けに、入荷した機械の出荷前検査作業が真っ盛りです。