必ずしもよい話ではないのですが、工場の道路側にあった白樺の木9本を全て伐採しました。
今まで工場の木々をできるだけ残す努力をしてきたので、このような結果になって残念でなりません。
工場の白樺は約40年前に植えられました。
白樺は生長がはやく、工場前にうっそうと茂っていましたが、近年、様々な問題が発生するようになりました。
白樺は道路に平行して、一列に植えられていたのですが、道路側には札幌市が管理する街路樹も植えられており、白樺の枝としばしば干渉するようになりました。
定期的に白樺を剪定して、干渉を防いできましたが、コスト的に負担になっていました。
ある年、白樺の枝が電話線と絡まって、一時電話もネットも使用できなくなったこともありました。
夏に車を置いておけば、フロントガラスやボディが樹液で汚れます。
秋になれば、落ち葉とタネが周辺に大量に落ちてきます。
社員がこまめに掃除してきましたが、毎年かなり手間がかかりました。
それでも、なんとか維持してきた白樺の木々でしたが、今年の春にもっと深刻な問題が発生しました。
複数の社員が、白樺の花粉で体調を崩したのです。
花粉症です。
加えて業者さんから、数本の白樺の内部に空洞ができており、倒壊の恐れがあるとの指摘を受けました。
そのような事情から、総合的な見地から、伐採を決断しました。
白樺の木がなくなったことにより、工場の雰囲気が変わりました。
なにかスッキリした感じで、敷地も広くみえるようになりました。
その一方で、木々との別れに、寂しさも募ります。
札幌の秋は深まり、もうすぐ雪の季節を迎えます。
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