台湾や中国製の機械を扱っていて非常に気を使うのは、電装品の品質です。工場での出荷前検査やお客様サイドでのトラブルの大半は電装品関係です。弊社で扱っている旋盤・フライス盤でも、主軸回転速度が無段変速のモデルには電子基板が搭載されていますが、機種によっては入荷した機械の5%程度に電装品の不具合が発見されています。このため出荷前検査においても格段の注意を払っております。弊社では、自衛策として、一部の電装品を国産品に交換する作業を実施しています。同時に、電装品のスペアパーツを常時在庫し、トラブルが発生しても迅速に対応できる態勢を整えております。
電装品の品質が必ずしも安定していないのに、海外の各メーカは電子基板を使った新機種をどんどん出しています。時代の趨勢として、その流れは止められませんし、一見大変魅力的な製品もあります。 しかし、多機能になるにつれ、トラブル発生件数は確実に増えます。従って弊社では、仮に新しい機種が出てきても、製品ラインナップに加えるまでに、ある程度の時間をかけて慎重に品質をチェックします。前回話題として取り上げたミニフライス盤用の自動送り装置のように、何度もテストを繰り返しながら未だに商品化できないものもあります。最近では、タッピング機能や、主軸回転数表示計などが内蔵されている機種も出始めておりますが、信頼性の点で二の足を踏んでいます。
その点、ベルト掛け替え式の従来機種は、電装品トラブルも稀な上、様々な問題点を解消しつつ今日まで生き残っている機械なので、安心です。例えば、M18Aや、その廉価版であるFM140小型フライス盤は、お手軽な価格で人気がありますが、構造がシンプルなので故障が少なく大変安定した製品です。単純な機械こそベストなのです。