札幌工場は小型形削盤(セーパー)の製造からスタートした会社です。昭和13年に創業以来、敗戦による混乱期を除き、数十年にわたりセーパーを作り続けていました。今でも工場には2台の古い自社製セーパーが設備機械として残されており、出番は少ないながら現役で働いています。セーパーは、フライス盤などの普及により、徐々にその存在意義が失われ、そのメーカーも次第に姿を消してゆきました。 実際の製造現場でもセーパーに出会う機会は滅多になくなりました。ただ、台湾や中国の工場を訪れると、たまにセーパーにお目にかかることはありますが・・・。最早、時代遅れなのでしょうが、セーパーによる加工作業にもよさがあります。もちろん、多くの作業はフライス盤でも可能なのですが、ワークの角度を自由に変えられる上、切削後の歪みが小さいなどの利点があり、当社ではなかなか手放せません。例えば、溶接の開先(かいさき)を加工したり、ジブ類や各種の治具を製作したりする時などにセーパーを使っています。

SAPPOROのセーパーは、国内最高の精度を有する高品質、高性能のマシンとして有名で、海外にも輸出されました。これら現役のセーパーも、製造されてから40年以上使い続けていますが、精度も性能も殆ど製造当時のままです。あと、何年これらの老セーパーが使えるかわかりませんが、これからも大切に使っていきたいと思っています。
弊社の小型旋盤や小型フライス盤の製造や各種の整備・調整作業の影で、こんな老兵が活躍しているのです。