年が明けると同時に、本格的な雪のシーズンが到来しました。この時期、北海道の雪を求めて、札幌には多くの観光客が訪れますが、ここで仕事をする身にとって、雪はやはり厄介な存在です。
地球温暖化の影響なのか、札幌の降雪量も以前に比べ、少なくなったようです。加えて、工場前の車両の通り道にはロードヒーティング(融雪・凍結防止のため路面温度を上げる設備)を導入しているので、以前に比べて雪に悩まされることは少なくなりました。それでも、工場での除雪作業はまだまだ骨が折れる仕事です。特に、前夜に予想外の大雪が降ったり、土日に雪が降り続いたりすると、工場の入り口付近にはかなりの雪が積もります。こんな朝は、まず除雪作業に汗を流すことになります。屋根に積もった雪を、社員総出で下ろすこともありますし、軒下に太く長く垂れ下がったつららを除去するのも大切な作業です。つららは、そのまま放置すると、どんどん成長して、その先端が窓ガラスに接触して突き破ることがあり、常に目を光らせています。
土地柄、冬季になると除雪を請け負う業者さんが近所にたくさんいます。弊社では、多忙な時には、屋根の雪下ろしを植木屋さんに頼みます・・・というより、雪がたくさん降ると、どこからともなく植木屋さんが工場に現れ、除雪作業を売り込んでくるのです。
「おたくの屋根にもいっぱい雪がたまってるべ。早く下ろさんと(工場が)つぶれてしまうべ。おたくの工場は広いけど、周りの除雪も含めて全部で3万5千円でやってやるよ。」
などと言ってきます。散々値切った末、交渉が成立すると、翌朝には、人夫を連れて屋根に上がり、あっという間に雪を下ろしてしまいます。今年はまだ、あの人懐っこい顔をした植木屋さんの売り込みがありません。やはり、雪が少なくなったということでしょうか?正直いって、雪が少ないのは大助かりですが、雪が降るべき時に降らないということは問題ですね。


工場の軒下に垂れ下がったつらら