アフターサービス用のスペアパーツ類は、過去に発生したトラブルの内容や頻度などを勘案して、定期的に部品を製作したり、仕入先から調達したりして、在庫切れが起こらないように気を配っています。扱っている機械本体の多くが海外製であることから、スペアパーツも頻繁に海外より輸入しています。ところで、海外から入ってくるパーツ類をみていて痛感するのは、その梱包の汚さ、そして、パーツ自体の汚れや仕上がりの粗さです。まず、ひとつひとつの部品が包まれているビニール袋がよれよれで、埃や油に塗れていることが珍しくありません。どうしたらこんなに薄汚い袋が手に入るのだろうと思うくらい、ひどい袋が多いのです。中に入っている部品も何となく仕上がりが悪いものが大半です。中には、部品の出来が悪く、機械にきちんと取り付け出来ないものもあり、よくよくチェックした上でないと出荷できません。
先日、あるお客様にフライス盤の部品を販売したところ、「中古品じゃないか」とのお叱りを受け、返品されてきました。理由は、汚れていて新品に見えないというものでした。突き返されてきた部品を前にして、私たちは頭を抱えてしまいました。確かに、お客様のご指摘はご尤もではあるのですが、在庫されている同型の部品は大なり小なり、同様の問題を抱えており、交換に応じようにも、お出し出来るものがないのです。海外の仕入先に事情を説明して、新たに同じ部品を送らせましたが、到着した部品が今までのものと大して変わっていないのでがっかりしてしまいました。
多くの部品は機械の内部に組み込まれ、外から見えないものが殆どです。部品を包んでいる袋類は、使い終わったら捨てられるものです。それ故、そんなところに気を配ったり、金をかけたりしても仕方がないという意識が、海外のメーカにはあるのでしょうか?そのような意識がある限り、なかなか製品自体の品質レベルも向上しないのではないかとしみじみ思います。