2005年の作業日誌の中に、<当たりはずれの大きいFM80E>という題名の記事が載っています。あれから7年以上経過した現在でも、FM80Eフライス盤はロングセラー商品として健在ですが、記事中で指摘された輸入機特有の品質上の問題は、ほとんど改善されていません。いや、むしろ当時より悪くなったのではないでしょうか。 最近は中国製品の品質レベルも上がってきたとの報道をよく耳にするようになりましたが、私たちに言わせれば、一体どこがよくなったのかと思ってしまいます。
先日、FM80Eを検討されているお客様から、(日誌にある通り)「当たりはずれが大きいので、購入するのが不安だ」というご意見を伺いました。「当たりはずれ・・・」というタイトルがよっぽど強い印象を与えたのだと思いますが、こちらの意図と真逆の意味にとられているのでびっくりしました。この機種に限らず、中国など海外から輸入する機械は、品質にバラつきがあり、不良部品が平気で組み込まれているケースが珍しくありません。そのような機械を、札幌工場では、ひとつひとつ丁寧に整備・調整して、一定の品質に収まるように手直ししているのです。ですから、札幌工場から出荷される機械は、「当たりはずれをできる限り小さく」したものなのです。
それにしても、海外から輸入されたままの品質が、以前にも増して悪くなっているので、工場での整備作業に手間がかかって仕方がありません。コストのことを考えれば、極力分解は避けたいのですが、やむを得ず不具合箇所をばらばらに分解して整備するケースが激増しております。こうなれば、AタイプとMSタイプで、整備に差をつけることが不可能になり、MSタイプのつもりで整備しても、結果的にAタイプの品質に仕上がってしまうということが多くなりました。
FM80Eを含む数機種でMSタイプの販売を中止し、Aタイプに一本化しましたが、その裏には、そのような事情があったのです。 今後もそのような機種が増えるかもしれません。でもAタイプ オンリーになったことにより、品質レベルは確実に進化したという実感はあります。