半年前に発注したドイツ製のフライス盤、ユニット、アクセサリー、スペアパーツ類がこのほど無事工場に到着しました。弊社が輸入しているドイツ製品は、一部に特注部分があるせいで、リードタイムが長いのが難点ですが、品質に関しては、アジア諸国の製品に比べ、格段に安心感があります。
しかし、ドイツ製品だからといって、全く手放しでOKというわけではありません。やはり、手直しや部品の交換が必要な部分があります。

精度については概ねOKなのですが、DIN(ドイツ工業規格)とJIS(日本工業規格)との測定方法の違いなのでしょうか、JISを基準にすると、精度数値が若干外れている部分がありますので、そこはとりあえずJISに従って直します。
ドイツ製の機械を扱って20年以上になりますが、精度不良により、主軸自体を交換した苦い経験が何度かあり、主軸の精度チェックには特に注意を払っています。主軸自体の精度に問題がなくても、クイル部分の動きにやや難がある機体が多いので、これも直します。

それより重要なのは、耐久性にやや難がある部品が組み込まれている部分があることです。このような部分には、部品交換および補強作業などを施しています。これらは、過去にお客様からのクレームやトラブルを通じて明らかになったドイツ製の機械の“弱点”です。具体的な内容については企業秘密なので、ご勘弁願いたいのですが、これらの処置により、トラブル件数が減少したのは確かです。

ドイツの機械は、並行輸入業者や個人輸入などにより日本国内に入り込んでいるようですが、やはり肝となる部分をきちんと処置しておかないと、あとあと苦労するのではないかと思っています。

いずれにせよ、これらの作業には、分解調整を伴う工程が含まれますので、意外と時間がかかります。でも、直すべき対象が大体決まっているので、アジア諸国製の機械の整備に比べれば、気が楽です。

ところで、今回入荷した製品に関して、ちょっと気になったことがありました。
それは、一部のアクセサリー、パーツ類が中国製で、しかも梱包スタイルも“中国式”だったことです。
いまやドイツ製だからと言って、全ての部品やアクセサリーがドイツで製造されているなどということはありえず、中国製が含まれていても不思議ではありません。ただ、製品が梱包されている箱自体も薄汚く、まさに普段目にする中国製品そのものでした。
いままでは、たとえ中身が中国製でも、外箱はきれいな“ドイツ仕様”だったので、これにはびっくりしました。
なんだか裏切られたような気持です。