10月の初めに中国の取引先A社から1通のメールが届きました。

「誠に遺憾ながら、貴社が発注した機械および部品類の出荷が何か月か遅れる見込みです。環境基準に達していないという理由で、当工場の操業を停止させられてしまい、ご注文の機械の製造が出来なくなりました。現時点で、具体的な出荷時期を申し上げることはできません。」
メールの内容は、概ねこんな感じでした。

実はA社の製品は、私たちの工場で扱っている主力製品のひとつなのですが、その2か月前から在庫がショートし、次の入荷を待ち続けていたものです。
既に何台かの受注残を抱え、お客様からは、まだか、まだかと責められ、対応に苦慮していたところに、このようなメールを受け取ったので、途方に暮れてしまいました。

それから2週間後、今度は同じく中国の取引先B社から、「環境規制の影響で、下請け企業が廃業したので、当面、製品が供給できない」との連絡が入りました。
さらにC社からは、「規制の影響で、数量の揃わない製品がある。出荷予定だった製品の一部は、後日改めて出荷するということで了解して欲しい」との連絡。

中国では今、国をあげて環境問題に取り組んでおり、当局が各工場に査察部隊を送り、環境基準に合致していない工場を強制的に閉鎖させているそうです。規制の厳格化で、多くの工場で操業がストップすることにより、企業の生産活動が停滞し始めているようですが、私たちの仕事にもじわじわとその影響が及んできたのです。

12月某日、ようやくA社の機械類が札幌工場に入荷しました。約2か月半遅れです。 早速、品物を確認しました。操業停止による混乱状態の中で製造された機械なので、品質面に不安がありましたが、意外にもいつも通りの品質レベルでした。といっても、品質がよかったという意味ではありません。つまり、従来通りの時間と手間をかけて整備すれば、私たちの品質基準に達するレベルの品質ということです。

今週から、長らくお待たせしていたお客様向けに、順次整備作業を進めています。非常に手間のかかる機械なのに、作業が一時に集中してしまうので、札幌工場はパニック状態です。この作業に引きずられて、他の機種の納入スケジュールにも影響が出始めております。
大変ですが、これから数か月間、頑張るしかありません。

なお、B社とC社からは未だに新しい情報が入っていません。