海外メーカーの製品に関する様々な問題に取り組んでいるうちに、1月が終わってしまった感じです。 問題はまだ完全には解決していませんが、この1か月でそれなりに変化がありました。その後の状況をお知らせします。

中国の環境規制の影響で入荷が遅れている部材については、全く進展がありませんでした。具体的な出荷スケジュールなど何も決まっていません。それなのに、春節(旧正月)とのことで、現地メーカーは3週間の長期休業に入ってしまいました。一体いつになったら、品物が出てくるのでしょうか?

フライス盤の仕様が勝手に変更された問題については、1月の終わりに漸く部品が工場に到着しました。こちらは、問題がなさそうなので、ほっとしているところです。

中国・台湾のアクセサリの品質問題については、まだ解決には程遠いのですが、1月中旬以降、少しずつ品物が入ってくるようになりました。ただ、先方が品質を「改善」したと称するアクセサリを実際に手にしてみると、一体どこが良くなったのかわからないようなものが沢山含まれていたので、がっかりしました。
お客様への納入時期が迫っている上、海外のメーカーにいちいち文句を言っても埒が明かないので、腹をくくって、これらを札幌工場で手直しをすることに決めました。
手直し作業は、比較的簡単に終わる場合もありますが、多くはかなり手間がかかっています。
作業をしながら、つくづく考えていたのですが、どうも海外メーカーの品質に対する観点が、私たちの観点とズレているように思えてなりません。
送られてきた品物の見栄えは確かにいいのですが、細かくみていくと、小さな不具合箇所がいろいろ目につくのです。この辺りは非常に難しい問題です。

最後はドイツ。航空便で代わりの部品が送られてきました。梱包もしっかりしていて、さすがドイツです。部品をチェックしたところ、不具合箇所は完全に直っていました。これで問題解決と思いきや、別な箇所に新たな問題が見つかりました。最初の不適合部品では全く問題がなかった部分です。
札幌工場で手直し出来ないか検討しましたが、特殊な治具がないと修正が極めて困難であることがわかりました。結局、ドイツメーカーとの交渉の末、修正用の治工具の提供を受け、なんとか問題が解決しました。ギリギリセーフといったところです。

というわけで、現時点での最大のネックは中国の環境規制による入荷遅れです。
春節の休みが明ける2月下旬まで、じっと待つしかありません。例年のことながら、私たちの繁忙期と春節が重なるのは辛いものがあります。
そういえば、札幌市内も中国からの観光客で大いに賑わっております。冬の北海道を存分に楽しんで下さいね。

その間、私たちは現地と連絡がとれず、悶々と過ごすことになります。