12月に入って、新たに海外から機械やアクセサリー類が入荷しました。幸か不幸か、今年の札幌は、例年に比べて雪が極めて少なく、受け入れ作業がことのほか楽に済みました。

受け入れが終わったといっても、数量の確認と簡単な外観チェックにパスしただけで、品質面で合格したというわけではありません。これから順次、検査、調整を進めていく中で、不具合や問題が見つからないという保証はどこにありません。

ところで、海外製品にも「試験成績表」が添付されてくるものがあります。ただ、実際に精度などを工場で測定すると、微妙に数値が違っているケースが多いのが実情です。でも、このような成績表を付けてくる海外メーカーは、それなりにきちんと仕事をしてくれていることがわかります。

一方、いい加減な検査結果が記入されている成績表が添付されてくる製品もあります。ひどい例になると、検査結果の数値が0.01mmとあるのに、実際に測ってみると、なんと0.1mm以上だったことがあります。

今回入荷した海外製品の中に、驚くべき試験成績表がありました。
まず、記入されている数値が手書きではなく、「±0.01」や「0.02」などの数値が刻まれたゴム印が押されているのです。

これらの成績表をよくよく眺めているうちに「あっ」と声を上げてしまいました。なんと20枚の試験成績表の数値がすべて同じだったのです。もしやこの成績表は、数値も含めて、すべて印刷ではないかと疑ったのですが、ゴム印の数値の位置が、それぞれ微妙に異なっていたので、印刷ではないことがわかりました。

20台分の検査結果の数値が完全に一致するなど、常識的では考えにくく、数値は出鱈目だと思います。恐らく先方の担当者が、一枚一枚同じ場所に同じ数値のゴム印を押していたのでしょう。ご苦労なことです。

「一糸乱れぬ」試験成績表とでも言いましょうか。芸術的と表現してもいいかもしれません。

しかしながら、ご多分にもれず、あとの整備が大変でした。

こうして2019年も暮れてゆきます。

この一年間、大変お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。


数値が全て同じ!