時期は未定なのですが、工場建物の改装、レイアウト変更などを計画中です。
現下の景況が不透明なことに加え、建設資材の高騰も続いているため、なかなか思い通りに進んでいないのですが、やれるところから準備を始めています。

その一環として、昨年から工場内の整理・片付けを進めています。
古い設備の廃棄や、保管している機材の放出販売なども併せて行っています。

整理作業のため、普段立ち入らない物置の奥に入ってみると、古い木箱が置いてあるのに気付きました。
重量は50kg弱。
開梱してみると、中身は見慣れない万力でした。
少しキズや汚れがありましたが、コンディションは良好でした。

札幌工場では、小型フライス盤用の万力を何種類か取り扱っていますが、それらよりも大きなサイズの万力です。

実はこれ、かつての主力製品・小型形削盤用の万力だったのです。
札幌工場で形削盤を量産していた約60年前には、万力も自社で製造していました。
精度もきちんと調整され、当時としては相当高価な万力だったようです。
これは、その高級万力の最後の1台で、“記念品”として保管されていたものでした。

何らかの形で販売することも考えましたが、引き続き、記念品として保管することに決めました。
因みに、札幌工場には記念品として販売も廃棄もせずに保管している製品が他にもいくつかあります。

工場内の整理は、日常の出荷前検査作業の合間を縫って実施しているため、あまりはかどらないと感じていましたが、開始してから1年経過して、工場内を見渡すと、大分スッキリしてきた印象です。