デジタルスケール

デジタルスケール

弊社取り扱いの各機種に、デジタルスケールを取り付ける事が出来ます（※）。旋盤の長手（左右）方向やクロス（前後）方向、フライス盤のXYテーブルやクイル（上下）等にデジタルスケールを取り付けることにより、刃物（バイト・エンドミル等）や工作物の移動量をデジタル表示のディスプレイから容易に読み取る事が出来るようになります。
※機械本体のご注文時に、ご指定ください。
※一部の機種には、お取り付け出来ません。

●取り付け箇所によってカウンタが不要の場合があります。

取り付け例

M0(V)12フライス盤（大型テーブル付き）への取り付け例
［XYZ3軸＋カウンタ＋カウンタ用スタンド<アームタイプ>］

M45フライス盤（Z軸（上下）自動早送り・タッピング機構搭載機）への取り付け例
［XYおよび繰出の3軸］

M18Aフライス盤への取り付け例
［XYおよび繰出の3軸］

　　　
L330旋盤およびUSL6旋盤への取り付け例［XY2軸］

ミクロン加工は不可能です
最近、小型の工作機械においても、デジタルスケールを装備した機種が出てきています。中にはミクロン単位で表示出来る高性能なスケールを取り付けている機種もあります。デジタル表示により移動量を読み取れるのでとても便利です。しかし、注意しなければならないのは表示されたミクロン単位の数字が必ずしも実際の移動量を表していないということです。機械は通常、鉄で出来ており、鉄は気温の変化により、あるいは、切削による温度上昇により、絶えず数ミクロンずつ膨張、または、収縮します。したがって、同じ表示でも、温度が違えば、実際の位置は変わってくるのです。また、バイトやフライスカッタなどにミクロンの切り込みを与えることは不可能です。刃物は、表面をすべるか、あるいは、ミクロンをはるかに超えて切り込まれるか、の何れかになりがちです。ミクロン単位の加工が簡単に出来るとお考えにならないで下さい。
結論としては、デジタルスケールに表示される数字は単なる目安にすぎず、過度な期待は禁物です。

〈注〉スーパーデジタル目盛で代用します。